芸術創造センター こぼれ話 メモリアル企画書庫
Dropped talk of Performing Arts Center
Stacks of Memorial projects

本コーナーにおけるメモリアル企画は、以下のリンクから御覧戴けます

No.1:777人目企画(1999/11/19掲載)
No.2:1000人目企画(1999/12/27〜1999/12/28掲載)
No.3:2500人目企画(2000/3/28掲載)
No.4:連載1000回達成企画(2002/11/28掲載)
No.5:66666人目企画(2003/9/27掲載)
No.6:特別企画・ある韓国人との会話
No.7:連載2000回達成企画(2005/9/11掲載)
No.8:連載3000回達成企画(2009/9/19掲載)New!

777人目達成時のインタビュー企画(1999/11/19掲載)

777人目のリスナー、takayuki様のご協力で構成したインタビューです

Moontone(以下、M):皆さんこんばんは。今日のこのコーナーでは、777人目のリスナーであるtakayuki様にお越し頂きまして、このコーナーや芸術創造センターについてお話を伺いたいと思います。
まず最初に、芸術創造センターをどこでお知りになりましたか?

takayuki様(以下、t):え〜っと、ミカンの大作さんの『ミカンの箱』と相互リンクをされた時に知りました・・・多分^^;

M:やはり相互リンクというのは、ページをより多くの方に知ってもらう手軽で効果的な方法のようですね。あちこちにお願いしてますからね、私(笑)。
さて、takayuki様がよく訪れるグループは何処ですか?また、その理由は?

t:第1SSグループですかね〜。エヴァが好きだと言う理由もありますが、Moonstoneさんの書く、怪獣マヤちょんが大好きなのでよく拝見させていただいてます。

M:まだまだエヴァ人気は健在のようですね。怪獣は私もやりたい放題にさせてます。人の話を聞かない、自滅するといったところは自分を見ているようです(笑)。
では次に、このコーナーについて話を進めてまいりましょう。こぼれ話は何時からお付き合い頂いてますか?

t:こぼれ話のコーナーを始められてから、2,3日後位だと思います。

M:そんなに早くからですか。リスナーとしては常連さんですね。

t:僕は、人の日記を読むのが大好きなんですよ。なので、それから毎日欠かさず読ませてもらってます。

M:他のページでも日記などはよく読まれているようですね。最初は私も半信半疑だったんですが、なぜなんでしょう(^^;)。
では、10月から始まった連載(雨上がりの午後)はいかがですか?

t:凄く面白いです。毎日更新なので読みやすいし、リアルな設定や心理描写が素晴らしいです。

M:ありがとうございます。

t:今話題?の井上晶子の一途?なところがお気に入りです。彼女は本当にストーカーなんでしょうか?(笑)

M:判断が分かれるところですね(笑)。主役の安藤祐司も言ってますが、兄に似てるからといってここまでするか?という謎もはらんでます。それについては何れ明らかになるでしょう。
では最後に、これから芸術創造センターに望むことは?

t:う〜ん、そうですね〜。このインタビューのような斬新な企画をこれからもやって下さい。他のみなさんがあっと言われるような企画がいいです。難しいですかね?

M:私としてもこのページならでは、という企画を立ち上げていきたいですね。なかなか思いつかないのが難点ですが(^^;)。
今回はどうもありがとうございました。

1000人目達成時のQ&A企画(1999/12/27〜1999/12/28掲載)

 今回はこのコーナーの1000HITを踏まれたB.cat様にお越し頂いて、日頃芸術創造センターやこのコーナー、そして私、Moonstoneに関して抱いている疑問にお答えしていきます。

B.cat様(以下、B):
まず、Moonstoneさんの『Moonstone』というHNの由来は?やはり月長石からですか?

Moonstone(以下、M):
はい、そのとおりです。これは私の誕生石でして、ネットの世界に足を踏み入れる時に何か良いものは・・・と考えて、ふと思いついたものです。私自身はかなり気に入っています。

B:結構遅い時間に更新されているみたいですが(それも『こぼれ話』を見る限り毎日更新)体調とかは大丈夫ですか?

M:どうにか大丈夫です(笑)。最近では、平日の場合は帰宅して夕食後に少し製作して仮眠を取って、それから製作や更新をするという生活です。週末は・・・時間の間隔が無くなる場合が多いです(笑)。

B:描かれている女性の方々は多少なりと作者の嗜好を(反面にせよ)反映するものですが Moonstoneさんのタイプは? やはり潤子さんですか?まさか・・・ピンクの怪獣(笑)?

M:はい、好きな女性のタイプはほぼ潤子さんに集約されてます。改めて列記すると・・・
  1. 髪は黒くて長めでストレート。パーマや染色は不可。
    茶色くらいなら許容範囲です(井上さんが茶色なのはそのため)。
  2. 「可愛い」より、大人っぽくて上品な「奇麗な」人。言葉遣いも重要。
  3. 料理ができる。私も同等程度(魚を捌けて包丁を研げて、レシピを見ずに
    20品は作れる)だと尚良い。一緒に料理がしたいので。
  4. 今時の話題より、芸術、政治や社会、考え方などについて
    素面で話が出来る。
  5. 服装はブランドものとジーンズ以外ならこだわらない。
    化粧と香水は不可(臭いがきついものは特に)。
こんなところです。ピンクの怪獣は・・・うーん。好きなんですけど、ちょっと「好き」の方向性が違います(笑)。

B:元々私は『・・・Daddy?』の話に興味を引かれて(好きかどうかはまた別問題ですが)まーくさんの部屋から来たのが、「あ、EVAだけじゃないんだ」と(特に『雨上がりの午後』に惹かれて)見に来るようになったのですが、いったいいつ頃から小説を描かれておられるのですか?結構年期があるようにも見えるのですが。

M:小説を書き始めたのは中学1年の頃ですから、10年以上になりますね。書いたのは学校の班日誌でして、内容はよく覚えていませんが、そこそこ好評を得られて以後こつこつと書くようになりました。第1創作グループで公開中の「Saint Guardians」は高校1年の頃に原形ができました。

B:先にも書いたように私の好みは『雨上がりの午後』なのですが(あと『魂の降る里』や やっぱり☆怪獣☆(笑))、Moonstoneさんが描いてて楽しいのはどのグループですか?

M:凄く難しい質問ですね(笑)。どれも好きで始めたグループなので書いている時は楽しいです。なかなか進まない時はちょっと辛いですが(笑)。思い入れという点では、キャラや設定がオリジナルで長年付き合っている第1創作グループと、好みのタイプを集約した「雨上がりの午後」は特別強いですね。

B:Moonstoneさんの小説は、第2グループは勿論のこと、それ以外の作品でも『社会に対する風刺』的記述が多く見られますよね。他の方の場合でも短編等で風刺を効かした作品は時々見かけますが、Moonstoneさん位多く描かれてる方、更に長編でというのはほとんど見かけない様に思われます(ましてEVAでは)。『社会に対する風刺』というのはやはりMoonstoneさんにとって重大なテーマなのでしょうか?

M:はい、重大なテーマであると同時に、避けては通れない要素の一つだと考えています。「魂の降る里」のように一般社会を舞台にするとなると、当然そこにはマスコミの過熱報道や「正義」だから何をしてもよいというような風潮など、様々な問題があって、それらと無関係で話を進めるのは無理があると私は思います。
ただ、オリジナルは良いとしても、エヴァで風刺を盛り込むのには多少躊躇いがあったのは事実です。おっしゃるとおり、エヴァの作品で、さらに長編で風刺を盛り込んだものは非常に珍しいと思いますし、読まれる方には取っ付き難いとか、あまりに厳しくて読む気がしないと思われるのではないか、と。
ですが、やはりNervが社会の中に存在する以上、それとの関わりは必然的にあるでしょうし、「魂の降る里」のようにNervやゼーレが白日の下に晒され、話の舞台が社会になれば、当然無関係ではいられなくなる・・・。そう考えて、描写や展開が厳しくなることを覚悟の上で連載開始に踏み切りました。

B:ピンクの怪獣さんとのなれそめは?

M:最初は「育ての親」こと、ででん様の作品で知りました。

B:ピンクの怪獣さんのどんなところが好きになられましたか?

M:何と言ってもあの着ぐるみ姿で歩き回っては、笑いと災難を齎すところです。特にリツコとのやり取りは最高です。

B:ピンクの怪獣さんとお付き合いされてどんな印象を持たれましたか?

M:今まで関わったことがないタイプだったので最初は非常に戸惑いましたが、付き合っているうちに何事にもめげないタフなところが羨ましく、同時に暴走して自滅するところが私自身に共通するものがあるので、親近感を持つようになりました。今では怪獣ものを書く度に、一緒になって暴れているような気になります。

B:ずばりピンクの怪獣さんとの将来の予定は?

M:一度対決してみたいです。多分負けると思いますが。

B:そういえば、芸術創造センターには圧縮ファイルが無いですね。私みたいに最近来たものだと第1グループ位話が進行しているとオンラインで読むのも辛いものがあるので・・・もし良かったら、また考えていただけると嬉しいのですが。

M:これはおっしゃるとおりですね。一旦ブラウザに読み込んでそれを保存してもらえば良いだろう、と思って圧縮ファイルを置くことはあまり考えなかったのですが、大型連載を一つ一つ読むのは私自身かなり大変ですし、ましてオンラインだと時間を気にする必要がありますから、最近来られた方には不利な条件になっていますね。
ファイル形式や区切り方をどうするかはこれから検討しますが、少なくとも文芸部門に関しては、順次圧縮ファイルを用意していくつもりです。

B.cat様、有り難うございました。

2500人目達成時のお便り企画(2000/3/28掲載)

2000/3/28

 さて、今日はトップページでも告知しておりますように、このコーナーの2500人企画として2500人目を踏まれたラル様から戴いたお便りを紹介させて頂きます。

 「こんにちは Moonstone さん
 作中で女性陣の容姿にはよく触れるものの 男性陣にはほとんど
 光が当たりません マスターは立木文彦さんか渡辺香津美さんを
 想像してますが あとは想像しにくいです
 容姿に関してイメージキャラがいたら是非教えてください 

 日々の更新忙しい中大変ですが頑張ってください  HN ラル」

 そうですね。確かにマスターは何度か「髭オヤジ」と描写していますが(笑)、語り部の安藤君や伊東君に関しては容姿の描写がないですね。別に男性陣はどうでも良いや、なんて思っているわけじゃありません(笑)。この機会に登場人物の容姿のイメージキャラと性格のイメージを全員分ご紹介しましょう。夢の中でしか出ていない優子は取り敢えず除きます。

安藤祐司:「ああっ、女神さまっ」の森里蛍一。
      性格は現在より連載初期の方がイメージに近いです。
伊東智一:「新世紀エヴァンゲリオン」の加地リョウジ。
      性格も大体同じですが、もう少し若者っぽい(笑)イメージです。
井上晶子:「カードキャプターさくら」の秋月奈久留。
      性格は「ああっ、女神さまっ」のベルダンディーが近いです。
渡辺文彦:「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウ。
      性格は全然違って、気さくなおじさんを想定しています。
渡辺潤子:「カードキャプターさくら」の観月歌帆。
      性格も同じイメージです。入れ込んでますね(笑)。

 出所がマンガ関係なのは実写のイメージが沸かないからです。ドラマとか映画を殆ど見ないせいでしょう。あと、容姿の描写は女性の方が書き易いかな、と思います。
 毎日の更新はこのところ時間的な余裕が少ないのもあって、少々しんどいものがあります。それでも日々順調に伸びるカウンタと、寄せられるお便りが続ける上で大変励みになっています。これからも応援よろしくお願いしますね。

ラル様、ありがとうございました。

連載1000回達成にあたって(2002/11/28掲載)

2002/11/28

 連載1000回。1999年10月10日の連載開始からシャットダウンを何度か挟んでいるが約3年間ほぼ休まずに続けてこれたのは、正直言って私自身驚いている。「芸術創造センターこぼれ話」のスペースの有効利用、という馬鹿みたいな思い付きに始まり、物語の概要の構想、キャラと背景の大まかな設定、そして連載スタートという、Novels Group 1の「Saint Guardians」やSide Story Group 1の「魂の降る里」とは対極的な、大雑把な形で「雨上がりの午後」の連載を始めた。

 今更ではあるが、こんな無謀極まりないことをよくもまあ安易に始めたものだ、と思うが、それが案外良かったのかもしれない。キャラ設定は勿論、物語の世界の細かい設定や戦略、情報戦の導入、戦争の泥臭さや微妙な人間関係を織り込んだ「Saint Guardians」や、独自のシミュレーション結果に基づく身包み剥がれた秘密組織と一般社会との衝突、それに翻弄される若者達の団結や対立や苦悩、物語を通してマスコミ、社会批判を展開する「魂の降る里」は設定がきめ細かい分、物語やキャラに幅というか、ある意味での曖昧さを挟む余地が殆どない。
 その点、大学生の恋愛、双方失恋経験あり、女の方からアプローチを始める、という程度しか事前に明確に決めていなかった「雨上がりの午後」は、私自身が執筆しながら設定を詰めていく、という余裕があった。その余裕は今でも存在する。つじつまが合わなくなるという危険性を孕んではいるが、その余裕のお陰で思い浮かぶままに、キャラが動くがままに物語を書き進めることが出来たのではないか、と思う。

 「雨上がりの午後」を書くにあたって心がけていることはさほどない。先に述べたように余裕を多分に含んだ設定の下で展開される物語だからだ。あえて一つ挙げるなら、「等身大の、すっぴんの若者を描こう」ということだろうか。
 インデックスに流れる文章にあるように、キャラに特別な能力があるわけではない。今や持っていないほうが珍しいと言える携帯電話(私は持っていない)でのやり取り、特にメールのやり取りといった付き合い方はない。相手の顔が見えないやり取りはせいぜい電話くらいのものだ。そんな付き合い方など今時ありえない、という意見はあるだろう。無論、私はそれを承知で書いている。
 自分の作品だからどういう付き合い方でも良いだろう、というある種の思い上がりもあるが、人と人との付き合い、特に男女の付き合いでは顔を突き合わせて時に親しく、時に衝突しながら関係を続けていくということが大切なのではないか、という思いがあるのが大きい。だから今後も携帯電話が登場することはまずないだろう。登場したとしても交換日記やメモの代わりにしかならないと思う。

 1000回を迎えた時点では、「俺」こと安藤祐司と井上晶子の関係は順風満帆ではなくなっている。この先かなり大きな衝突があるのではないか、と思う。作者が「思う」なんて言って良いのか、と言われるかもしれないが、この先の展開をここでバラしては楽しみをぶち壊しにすることになるし、何よりキャラが動くがままに書き進めるだけだから私自身明確に予想できないのだ。これは小説を書かれる方なら分かっていただけることと思う。小説を書くというより、キャラの動きのままに書き進めるということだ。だからキャラが動かないと筆は進まないということになる。
 衝突の気配が漂う中、安藤祐司の友人にして恋敵でもある伊東智一、そして物語で重要な位置を占める渡辺文彦、潤子夫妻の役割は大きくなりそうだ。中でも渡辺夫妻は二人の関係が良好であって欲しいと願っているし、今までも要所要所で的確なアドバイスを安藤祐司と井上晶子にしてきている(それを受け止めなかったこともままあるが)。ここは人生の先輩であり、数々の障害を乗り越えて今の関係を築いた渡辺夫妻に一肌脱いでもらうことになると思う。何せ安藤祐司と井上晶子は「Dandelion Hill」で重要な存在であるし、クリスマスコンサートも控えている。二人がギスギスしたままでは、渡辺夫妻にとっても困るであろうから。

 長々と書き綴ってきたが、最後に思うことは、やはり1000回の大台に乗っても尚終焉の気配を見せそうにない一大作品になっていること、連載を編集、加筆したNovels Group 3の御来場者数がオリジナル作品のグループの中でダントツのトップを走っていること。これらは私自身の執念深さもさることながら(笑)、何と言っても読者の方々の力添えがあってのことだと思う。
 読者の皆様には、これからも「雨上がりの午後」で展開される若者達の葛藤と交流の日々を楽しんでいただければ幸いである。何時か迎えるラストシーンに向けて毎日少しずつ書き進めていく所存である故、引き続きお付き合いいただければ、と思う。感想など気軽に寄せてくだされば尚嬉しいことを付記しておく(笑)。

From Moonstone with thanks

66666人目達成時の何でも質問企画(2003/9/27掲載)

今回は芸術創造センターこぼれ話の66666人目のリスナーとなられた岡崎郁馬様にお越しいただきました。
ページに関わることから私Moonstoneに関することに留まらず、様々な質問にお答えしようと思います。
では岡崎様、宜しくお願いいたします。
岡崎郁馬(以下、岡崎)
1:どうしてホームページを立ち上げようと思ったのですか。
  Total Guidanceを見てみても、その事には触れてませんね。
  何か切っ掛けとかあったのですか。
  ありましたら聞かせてください。
Moonstone(以下、M)
  ページ開設前から他所様のページにエヴァSSを投稿したり、それ以外にも長年
  構想を温めてきた小説(「Saint Guardians」)をちょこちょこ書いてきたんですが、
  投稿だけでは飽き足らなくなってきまして、自分でもページを持って、自分の
  出来ることを多くの人に観てもらいたい、自分のページにしかない作品を
  公開してみたい、という思いが極限に達したのがきっかけです。
  ちなみに、「魂の降る里」は自分のページの目玉作品の一つという位置付けで
  開設当初から連載を始めたものです。

岡崎
2:好きな季節は何時ですか。
  Moonさんは風景を撮られていますが、好きな季節はありますか。

  夏が一番好きです。特に何処かへ出かけなくても心地良い解放感を感じるん
  ですよ。
  その次は春ですね。桜が咲くと「ようやく寒さから解放されるのか」と思って
  ほっとします(笑)。

岡崎
3:隠し部屋が解らないのですがどんな事をやっているのですか
  え〜、解りません。
  私はコンピューターに強くないので、どうやって探せば良いのか解りません。
  何かヒントが欲しいな〜。

  お使いのOS、ブラウザとその設定によって簡単に見つけられますよ。
  Windows系OSでNetscapeの場合、あるキーを押すことによってリンクを辿って
  いくことが出来ます。それで見つけられます。
  IEの場合は「インターネットオプション」の「詳細設定」の中にある
  「リンクの下線」を「常に表示する」か「ポイントしたときに表示する」に設定する
  ことで、リンクの場所が表れます。IEの方が簡単ですね。
  内容はページのどのコンテンツ(グループ)に属さないような実験的作品や
  一般公開にはちょっと、というものをひたすら突っ込んでいますので、
  統一性がまったくありません。まあ、内容は見てのお楽しみ、ということで。
岡崎
4:「自分は〜フェチである」と言うのはありますか。

  実は「看護婦さん制服フェチ」です。白い制服とミニスカートにドキドキです。
  でも最近の病院の看護婦さんの制服は色こそ白でも下はズボンなので(私が
  最近行ったことのある病院に限ってですが)つまらないです。
  やっぱり看護婦さんにはミニスカートでしょう!これこそ王道にして基本!

岡崎
5:「気」って信じますか。
  私は今マッサージの学校に通っているのですが、そこで東洋医学について
  学びます。ですが、経絡とか経穴とかまるで解りません。
  生まれてこの方医学といえば西洋医学でしたので、なかなか馴染む事が
  出来ません。Moonさんはいかがですか。

  「気」の存在はあり得るし、何れ実証されると思っています。
  経絡や経穴といった存在があり、そこに鍼や灸をすることで症状を改善する
  ことは西洋医学とは一線を画して行われてきましたし、その基になっている
  「気」は当然あり得るものだと思います。
  まだ科学的に実証されてはいませんが、現に鍼や灸の治療法があり、漢方薬も
  見直されてきていますので、そう遠くない将来に西洋医学と東洋医学の
  有機的な融合が医療現場に導入されるのではないか、と思います。

岡崎
番外:それからふと思ったのですが、「魂の降る里」は「魂の故郷」に掛けているのですか。

  はい、ご推測のとおりです。
  当初は「魂の故郷」だったのですが、彷徨っていた魂が安息の地を見つけて
  降り立つ、という前文(各章の最上段にある文章)を書いた後、「故郷」より
  「降りる場所」という意味で「降る里」とした方が面白いんじゃないかな、と思って
  現在のものを採用しました。
  ちなみにもう一つ。「魂の降る里」としたのは平沢進というミュージシャンの
  同名作品にも掛けています。

岡崎郁馬様、ありがとうございました。

連載2000回達成にあたって(2005/9/11掲載)

2005/9/11

 2000という数値。私が知る範囲では第1に、「プロ野球における打者の節目の記録・2000本安打」を挙げる。2000本安打は名球界入りというブランド以外に打者として偉大な記録であることは、本日現在で33人しか居ないことが端的に証明している。2000本安打に達せずグラウンドを去った著名な打者は数知れない。第2に「ミレニアム」を挙げる。平均寿命が延びたとは言え人間の寿命は80歳くらいだ。地球誕生からの気が遠くなる時間を挙げずとも、西暦で千の桁が変わる瞬間に存命だったことはある種の奇跡と言えよう。
 2つ例示した2000という数値に関する記録を、連載「雨上がりの午後」は2005年9月10日に刻んだ。1999年10月10日の開始以来約6年、初の4桁となった1000回達成時から約2年10ヶ月を経ての到達である。しかし、1000回達成時の時とは違って不思議と千の桁を変えたという達成感は感じない。1000回達成の時はそれこそ「よく此処まで続けて来られたものだ」と我ながら感慨深く思ったが、今回は「もう同じ数(1000回)だけ続けて来たのか」という、感慨をあまり伴わないものだ。これは作品に対する情熱が冷めたわけではなく、「気付いたらもう2000回に到達した」という意外感に因るところが大きい。

 安藤祐司と井上晶子という2人の主役を「芸術創造センターこぼれ話」(以下「こぼれ話」)に送り出して以来、2人の生活を描くのは私の日課となった。2人が動かないことには話が進まないから、2人が動き始めるまで更新を引き伸ばすことも多々あった。「頼むから動いてくれ」と頭の中の2人に懇願することもあった。動いたら動いたでその分を書いても書いても追いつかない、という皮肉な事態に陥ることもあった。
 「書く」ということに関して少し詳述する。連載をその日の書き下ろしで終わらせるのではなく、別ファイルに書いてからその日の分だけコピー&ペースト、という形式にしてから、そのファイルは現在8番目。過去7つのうち6つのファイルは(1つは途中から現在の形式にしたため全て残っていない)それぞれ約400kB。400字詰め原稿用紙にしたら何枚になるのか、私自身想像もつかない。
 3000行を目安として新規ファイルを作成しているが、現在折り返し地点である1500行を100行以上過ぎている。だが、8番目の現在のファイルにおいて作品中の時間は2,3日しか進んでいない。このままのペースだと2人が旅行から帰るまでに新規ファイルが出来そうである。

 1000回から2000回の間に携帯電話という、2人に関わる新しい絆の証が加わった。1000回達成時点では携帯電話は登場しないか、登場してもメモか交換日記に代わりにしかならないだろうと踏んでいたが、携帯電話が加わっても「今から迎えにいく」「○○で待ってます」という伝言のやり取りが殆どで、携帯電話がないとどうしようもないという生活には至っていない。2人の付き合いにおいて携帯電話はそれ以上の役割を果たすことは、今後もあまり考えられない。
 着信音を安藤祐司が自ら1音1音入力した「Fly me to the moon」のギターソロバージョンと「明日に架ける橋」にしたのは、私が携帯電話に限らず電話の甲高いコール音が苦手なことに加え、2人らしい着信音を、と選んだ結果である。「Fly me to the moon」は井上晶子が最初に歌った曲だし、「明日に架ける橋」は作品執筆中ではシングルが発売されて間もない頃だったが、タイトルと曲の雰囲気が「2人の絆」を象徴しているように思ったからだ。
 作品に登場する曲はもっぱら私の嗜好を反映している。だが、例えば現在展開中の旅行において話題にも出た宇多田ヒカルは嫌いだとか、そういうことはない。日記や作品中でも言及したが、倉木麻衣と宇多田ヒカルは声質が違うし、どちらが良いとか比較して一方を否定するというのは私は好まない。私が作品中で倉木麻衣の曲を多く登場させているのは、「Secret of my heart」でヴォーカル曲に魅せられて以来ずっと聞いているからであって、宇多田ヒカルの曲は私も何度か聞いたことがあるし、良いヴォーカリストだと思っている。今後宇多田ヒカルの曲が作品に登場する可能性はありうる。日記でも述べたかと思うが「倉木麻衣ファン=アンチ宇多田ヒカル(その逆も成立)」という公式は、少なくとも私には当てはまらない。

 話の焦点を作品の舞台に移す。連載から6年を経て2人は3年生となった。大きな懸念事項の1つはやはり就職、特に安藤祐司の選択である。一人暮らしで生活費の補填は自ら行うという条件を飲んで現在の大学に通う安藤祐司は、金を稼ぐことの大変さと共に実家の経済状況の弱さ、そしてそんな中でも自分を大学に通わせている両親への感謝を強めている。その一方、職業に関しては元から志望していた音楽関係の企業の他、サマーコンサートで共演した「草の根」ミュージシャンへの興味も示している。
 大学の知名度やレベルが高いため職種を選ばなければ選り取りみどりだが、安藤祐司は妥協を許さないと同時にかなり慎重でもある。決めなければならない時は刻一刻と近づいている。井上晶子との結婚を事実上のものから法的根拠を持つものにすることが自らを崖っぷちに追い込んでまでも自分との暮らしに生き甲斐と幸福を見出す井上晶子への責任だ、と友人の本田耕次に忠告されている。安藤祐司の今後の選択が2人の今後だけでなく、2人の両親との関係にも影響を及ぼすことは必至である以上、安藤祐司の選択に注目していきたい。
 また、現在展開中のアナザーストーリーVol.3においても少しずつではあるが、井上晶子が過去を隠していることが判明している。これまでの公開分においても、兄との仲を引き裂かれたことに対して、断片的に判明している失恋と矛盾する部分が窺える。井上晶子と実家との断絶は相当深刻なようだ。誕生日プレゼントとして安藤祐司からペアリングを受け取ると分かった時点で左手薬指に填めてくれと譲らなかったり、周囲に安藤祐司との結婚を公言するなど、井上晶子の安藤祐司に対する気持ちは愛と共にある種の執着が感じられる。この問題も2人の関係に今後何らかの影響を及ぼす可能性がある。自分の過去を多く語らない井上晶子の今後にも注目していきたい。

 2005年4月1日に芸術創造センター開設6周年を向かえ、7年目に入った現在、「こぼれ話」のリスナー数は延べ124000人を超えた。今年は私が年初から酷い腰痛に度々悩まされ、精神的に非常に不安定になった時期も何度かあった。それでも此処まで続けて来られたと同時に連載が2000回という大きな節目を迎えられたのは、やはり日々の積み重ねとご来場者諸氏があってこそのものだ。
 記録は積み重ねの結果自ずと完成するものが多い。更に、日記と論評がその日によって異なるという「何でもあり」状態の「こぼれ話」のアクセス数が、芸術創造センター全コンテンツでSide Story Group 1に続いて第2位というのはやはり、ご来場者諸氏のお力添えなしではあり得ないことだ。この場をお借りして深く感謝したい。
 色々書き綴ってきたが、1000回にせよ2000回にせよ、「雨上がりの午後」という作品を描き切るには通過点の1つである。思い描いているラストシーンを描き終わるその時まで、2人の生活を描いていこうと思う。ご来場者諸氏にはこれからもお付き合いいただければ幸いである。

From Moonstone with thanks

連載3000回達成にあたって(2009/9/18掲載)

2009/9/18

 3000という数値は日常ではなかなか縁がない。私は本業で測定や計測をすることがあるが、数日〜10日以上の長期観測のデータ測定点数で数千回〜数万回という数を目にするくらいだ。その数値も測定時間間隔(周期)と測定時間の乗算で得られる結果としての数値であり、自分自身で1から積み重ねてきたという実感は乏しい。
 「芸術創造センターこぼれ話」の連載小説「雨上がりの午後」の連載3000回は、2008年6月6日に到達した。前回2000回到達から約3年9ヶ月が経過し、本稿執筆時点では連載開始から10年に達しようとしている(連載開始は1999年10月10日)。10年を経て尚も続く「雨上がりの午後」は多くの作品数を特徴とする芸術創造センターにおいて不可欠の存在であり、金字塔を打ち立てる存在でもある。

 連載3000回では、「俺」こと安藤祐司と井上晶子が結婚に至った。結婚と言っても婚姻届は未提出だから事実婚という状態であり、それは同棲の延長線上という批判的な捉え方もあろう。実際安藤祐司と井上晶子はそれぞれ4年に進級を確定させたとは言え大学生だ。両者の要求と合意から徐々に井上晶子が安藤祐司の家で暮らす時間が増え、ほぼ同居するに至った2人の生活は同棲という類のものだ。私自身は同棲を否定しない。結婚を約束した2人が一緒に暮らすことで双方の生活パターンの違いが分かるし、折衝や妥協も出来る。結婚後に違いが露呈して折り合いがつけられずに悶々とするより良いと考えている。婚姻届を提出することで成立する法律婚と違って戸籍に痕跡は残らないが、近年の離婚率の高さを見れば法律婚が事実婚よりカップルを強く結びつけるとはとても言えない。
 安藤祐司と井上晶子の場合、収入はそれぞれの仕送りとバイトを折半しており、料理は井上晶子が担当して掃除や洗濯は安藤祐司と井上晶子がおよそ3:7〜4:6くらいの割合で分担している。この数字を見て井上晶子の家事負担の割合が高いことに不満を感じ、安藤祐司の家事負担を増やすべきだと思う人も居るだろう。これに関して幾つか述べておく。
 まず、理系学部学生の学生生活は専門課程の割合が高まる2年後期辺りから実験とレポートの連続である。特に実験は作中にある夜遅くなる場面が何ら珍しくない。次に、家事の負担割合の数字だけ見て女性の負担が大きければ家事を分担せよと言うのは短絡的である。カップルの生活をどうするかはカップルが決めることであるはずだ。作中の生活でも安藤祐司と井上晶子の学生生活は大きく異なり、家事を多く出来る井上晶子が率先して行っており、安藤祐司も可能な範囲で分担するスタイルは、双方のコミュニケーションで成立したものだ。家事の分担なるスローガンは女性が楽をするためにあり、カップルの生活はカップルが決めるというスローガンは女性が容認出来る範囲であるという前提条件があるのであれば話は違ってくるが、それは男女平等や男女共同参画社会やジェンダーフリーとは異なると述べておく。

 話を元に戻すと、安藤祐司と井上晶子の結婚は、所属ゼミの先輩である院生の田中めぐみの存在感アピールに動揺し、一時渡辺夫妻の家に閉じこもるなどした井上晶子に絶対的な安心感を与えるために安藤祐司が踏み切ったことで成立した。安藤祐司の性格から井上晶子と田中めぐみを「食べ比べ」たり井上晶子に飽きたから田中めぐみに乗り換えるといったことはまずありえない。なのに井上晶子はかつて自分が安藤祐司にアプローチすべく今のバイト先に通い、存在感を強くアピールした姿と重なり、そのアピールやアプローチの甲斐あって安藤祐司と交際に至ったことが立場を変えて自分に起こることを危惧したのだろう。
 この場面の描写はかなり悩んだ。井上晶子の行動は思い込みに過ぎず、安藤祐司の一途な性格は井上晶子も良く分かっているはずだ。にもかかわらず安藤祐司の元から逃げ出して渡辺夫妻の家に閉じこもり、会うことも避けるという徹底ぶりは安藤祐司にしてみれば不可解そのものだし良い迷惑でしかない。「女心」は女性の身勝手や我が侭を免罪するものではない。安藤祐司はこのまま井上晶子を見限り、田中めぐみとの交際を始めるべきかと考えた。安藤祐司が井上晶子に突き放すメールを送ったのは私の考えの反映でもある。
 井上晶子は安藤祐司からのメールで、安藤祐司の前の彼女である宮城優子がしたように自分が安藤祐司の心を試していること、それは許せないことであるはずなのに自分が今実行していると気づき、メールを受け取ったその日のうちに安藤祐司の元に戻った。以降井上晶子が引いた位置に徹しているのは、安藤祐司を主体にすることが自分に適していると考えてのことだろう。これも夫婦やカップルのライフスタイルの1つである。
 学生生活の違いが2人の生活にも色濃く出たことに続き、町の詳細を把握しきれていないため、時に私の執筆速度を大幅に減少させる京都新婚旅行編では育児放棄の現場に遭遇した。そのまま1日預かることになったものの、安藤祐司の冷静で合理的な判断と、井上晶子の子ども好きと世話好きによって無難に切り抜けられた。子どもをもうけることには2人の間で温度差はあるものの解消出来ないものではない。大きな別れの瀬戸際から一転して法律婚への予行演習を兼ねた事実婚の関係になって、将来設計をしやすい材料が出来たのは2人にとって幸いだろう。

 何気ない思い付きから始めて10年が過ぎ、3000回を超えても尚「雨上がりの午後」は続いている。以前のように本業と執筆の両立ではなく本業と休養を優先するようになり、更新が不規則に停止することが多くなってはいる。だが、私が書くことを止めない限り安藤祐司と井上晶子の2人の人生を描く「雨上がりの午後」は終わらないだろう。やがて迎える就職(もしくは進学)という大きな転機、更には提出を待つだけの婚姻届を提出して成立する法律婚からの生活など書く場面はたくさん控えている。次回1000の位を1つ増やした際に2人はどうなっているのか、私も見届けたいと思う。
 最後に、10年の時を経てTOPページこそ刷新したが基本は相変わらずテキスト主体のこのページにご来場くださる皆様、更にどうも私の想像以上に居るらしい「芸術創造センターこぼれ話」と「雨上がりの午後」の読者の皆様に厚く御礼申し上げる。

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