雨上がりの午後

Do you love me?-Masako Side Vol.2-

written by Moonstone


※註:第2部までを先にお読みくださると、よりお楽しみいただけます。※
気持ちは自ずと伝わるものと思っていた。でも、そうじゃなかった。
安藤さんに私の言動を軽薄だ、と責められて悲しくなった。
伊東さんとのデートとその過程で、私は恋愛の落とし穴に嵌まっていた。
自分の気持ちがそのまま相手に投影されるものじゃない、ってことを忘れていた。

幸か不幸か安藤さんが寝込んで、私は急いで駆けつけた。
人の気持ちを弄んだ私を、安藤さんは受け入れてくれた。
最初は病気ゆえの人恋しさもあったかもしれない。それでも良かった。
看病のお礼にと食事に誘ってくれた安藤さんと素直に向き合えたから。

Do you love me?
言葉や仕草の彼方此方に、私はその言葉を散りばめる。
これでも押し付けがましいかもしれない。でも、今の私は自分に正直になっている。
答えがどうであれ、私の気持ちは変わらない。
新しい幸せの光を投げかけてくれた安藤さんに、私は気持ちで応えたい。

凍てついた吐息が僅かな時間、闇に浮かんで消えていく。
人が永遠と思う時間は、長い時の流れから見れば一瞬のこと。
その一瞬のために懸命になれる安藤さんが、どうしようもなく愛しい。
魘されるほどの悪夢から安藤さんを解放する力に、私はなりたい。

Do you love me?
ほんのり赤い安藤さんの横顔に、私は視線で問いかける。
その頬の色が、冷気の反映だけじゃないことを信じて・・・。

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