Moonlight PAC Edition 第54号 2007.1.26発行
編集、発行:Moonlight PAC編集委員会
本号のトピックス
★Web拍手の当サーバへの移設時期目標を明確化/2007年3月末を目標に
★短期連載企画「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」第3回
★作品投稿について/PAC運営委員会
★Web拍手の当ページのサーバへの移設時期目標を明確化/2007年3月末を目標に
 現在Web拍手公式ページのサーバに登録して利用しているWeb拍手ですが、登録しているサーバに過負荷がかかったり、メンテナンスなどでダウンすると機能しなくなることから、当ページのサーバへの移設を計画しています。実用試験はほぼ完了していましたが、Moonstone Studioの移転やその後のドタバタで当ページのサーバへ移転する作業が先送りになっていました。

 先送りの連続ですとそのまま店晒しになってしまう可能性が高いことから、移設時期の目標を明確にし、段取り良く移設する方針を決定しました。移設時期の目標は2007年3月末とし、これまでに実用試験を再度行い、問題ないことを改めて確認してから本格運用を開始するという流れです。

 2007年3月末としたのは、同年同月に二次創作部門第3SSグループが例年参加している「光哀の日」(2007年3月21日頃実施の見込み)に出展する作品の執筆があること、実用試験を更に突っ込んで行う必要があることが理由として挙げられます。当サーバへの移設後はお礼画像(本号発行時点では海洋生物3種類)の変更、追加など行っていく方針です。どうぞご利用ください。(Web技術チーム)
★短期連載企画「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」第3回
 前号でいきなり専門用語が登場して驚いた方も居られるかもしれません。日頃何気なしに入力・使用している語句にも相応のテクノロジーが背景にあるものなのです。(主幹Moonstone/Web技術チーム)

 「HTMLという言語で記述されたファイルをブラウザがレンダリングする。」・・・Webページ表示を簡潔に表現するとこうなりますが、ブラウザは自身の要求に応じてサーバから返されたexample.htmlを一度受信すれば、後はインターネットから切断しても問題ない、というわけにはいかないのが現状です。

 HTMLは条件分岐や別処理への一時移行−他のプログラミング言語でいうところのif〜then〜elseやファイル内外の別処理関数呼び出しを伴わない、単にファイルの先頭から末尾まで一直線に読み出し・処理を行う言語です(非手続き言語とも称します)。しかし、example.htmlの内容は文章だけではなく(文章だけなら特別な表記を指示するためにマークアップする必要性は減少します)bmpやjpegなどイメージファイルを伴います。この場合、HTMLで記述されているexample.htmlでは<img>タグでイメージファイルのレンダリング(表示)を指示しますが、ここでブラウザはサーバに対して<img>タグに記述されたイメージファイルを要求します。つまり、example.htmlの受信だけでサーバとの通信は終わらないのです。

 example.htmlの<img>タグで要求されたイメージファイルを、以降「example.jpg」というjpegファイルだとします。example.jpgファイルを要求されたサーバはそれを探し、なければexample.htmlの時と同様に「File not found」エラーを返し、存在すればexample.jpgを返します。ブラウザは要求に対する返信の結果にしたがってexample.jpgをレンダリングします。この際、ブラウザは<img>タグ内のwidth属性とheight属性(「属性」と称すると難しい印象が先行しますが要はパラメータです)があればそれを元にレンダリングしますが、なければブラウザがexample.jpgから表示に必要な部分を計算してからレンダリングを開始します。

 ここでページ表示の軽重に関わる要素が出てきたことにお気づきでしょうか。example.jpgの表示を含めるexample.htmlのレンダリングにおいて、example.jpgもブラウザとサーバの間で通信が行われていること。example.htmlを例に小難しい話が続きましたが、イメージファイルの要求と受信もページ表示の時間に関係することを分かっていただくために展開してきたのです。(続く)
★作品投稿について/PAC運営委員会
 投稿規程を設けて以来一度も投稿作品の受付がありませんが、当ページでは作品投稿を歓迎しております。規定に関しては投稿規程をご覧戴くとして、ジャンルはオリジナル小説、二次創作作品、ファンタジー、恋愛・・・。著作権侵害やマナー違反のもの以外は、既存のグループ以外の作品も受け付けています。新規ジャンルで複数回数の投稿が確約されるのでしたら、新規グループを立ち上げます。

 「作品は投稿したいけど、このページはどうも敷居が高い」とお思いの方、ご心配は無用です。Moonstone主幹も暗中模索の状態から投稿を始め、それが進展して自分のページ立ち上げに至ったという経緯があります。「始めの一歩」は誰にでもあります。その「始めの一歩」をこのページで踏み出してみませんか?それがきっかけでネット作家として名を馳せることも決して夢ではありません。必要なのは貴方の作品とほんの少しの勇気です。

 「こんな作品じゃ人前に見せられない」と不安になる気持ちも分かります。しかし、価値観で左右される命題において、賛否両論が生じるのは必然的です。非難や否定を恐れず、自身の制作スタンスを堅持して作品をネットを介してこの世に送り出して欲しい、と願わずにはいられません。当ページがその足がかりになれれば幸いです。皆様からの投稿をお待ちしております。(芸術創造センター運営委員会)
編集後記
・「レジーム」「ホワイトカラー・エグゼンプション」。・・・一見かっこ良く聞こえるこれらの語句は、「体制」「白襟労働者の労働時間規制除外」を意味する。前者はいみじくも戦争放棄・交戦権否認で戦争による死者を1人も出さないできた「体制」を転換することを掲げるために用い、後者は献金元である財界・大企業の意向を受けて残業代を支払わないように労働基準法を改定する方針を掲げるために、安倍内閣が用いているものだ。「戦後生まれの首相」というが、何の苦労も知らずに世襲で議員になれる坊ちゃん嬢ちゃん議員が、自分の目線が届かない一般市民の生活を根底から破壊することを進めるという、右翼反動政治は何ら変わらない。
・「美しい国」を掲げるが、それが目指すところは献金元である財界・大企業の通称「御手洗ビジョン」を忠実に反映したものだ。財界・大企業にとっては、言い値で大量に高価な品が売れる戦争に参戦出来るようにする体制が望ましいし、労働者に支払う賃金を更に抑制する法制度の方が望ましい。戦後レジームからの脱却にしろホワイトカラー・エグゼンプションにしろ、結局は財界・大企業の意のままにことを進めるため、耳障り良くしているに過ぎない。
・こんな欺瞞に満ちた政治や政治家を扇動するさえする商業マスコミは、もはや戦前の大本営発表宣伝機関と変わらない。所詮商業メディアは財界・大企業の広告料金、スポンサーがなければ自前で何も出来ない集団だ。TVや新聞の宣伝に踊らされ、後になって「騙された」という構図を改めるには、一般市民が商業メディア、特にTVと新聞と絶縁することが必要不可欠だ。また「郵政民営化」選挙や「納豆騒動」を繰り返すなら、日本国民の自律意識の低さを改めて示すことになる。(M)

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