Moonlight PAC Edition 第51号 2006.10.19発行
編集、発行:Moonlight PAC編集委員会
本号のトピックス
★Web拍手の自サーバ移転は延期/機能強化のため/今年11月以降にずれ込む可能性も
★第1SSグループのご来場者数が100万に近づく/記念企画の実施も
★短期連載企画「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」第1回
★作品投稿について/PAC運営委員会
★Web拍手の自サーバ移転は延期/機能強化のため/今年11月以降にずれ込む可能性も
 前号(第50号)Web拍手設置に関する記事を掲載しました。そこで言及されているとおり、当初はWeb拍手公式ページのサーバに登録する形で使用されていますが、(1)登録数が非常に多いこと(2)そのため特にトラフィック量が増大する時間帯に反応が鈍くなる可能性があること(3)場合によってはサーバがダウンしてその間使用不能になる可能性もある、といった課題があるため、当方のサーバに移転する方針を固めて作業を開始しました。

 単純に当方のサーバに設置するだけならさほどの労力は要しません。しかし、芸術創造センターではCGIスクリプトの自作・改造が可能であるため、機能強化をした上で当方のサーバでの運用を開始すべき、との意見が程なく大勢を占めるようになり、現在その方向で作業が進められています。

 機能強化の主な内容は、(1)「荒らし」対策(2)クロスサイド・スクリプティング(Cross Side Scripting:略称XSS)による悪用の阻止などセキュリティ機能強化(3)ログ長期保存、といったところです。現在までのところ「荒らし」やXSS使用の形跡はありませんが、感想用掲示板STARDANCEがかつてスパム投稿の被害に遭ったことを踏まえると、特に(1)と(2)の導入・強化の必要性は非常に高いものと思われます。

 現在ローカル段階で動作試験が続けられており、段階的に当方のサーバで試験運用を開始し、安定動作が確認された時点で移行する方針です。移行の際には一時Web拍手のリンクが切れる可能性もありますが、極力短時間で済ませるようにしますので、引き続き応援のつもりでWeb拍手をお願いいたします。(Web技術チーム/芸術創造センター運営委員会)
★第1SSグループのご来場者数が100万に近づく/記念企画の実施も
 二次創作部門第1SSグループのご来場者数が本号発行時点で99万7千を超えており、100万の大台に達するのはそう遠くないものと思われます。1999年4月1日のMoonstone Studio/芸術創造センター開設と同時に産声を上げた当グループは、叙情的な作風を加える大きなきっかけともなった「あるまどろみの風景」の公開から活動を始め、本号発行時点で第160章を数えて尚も未完の大長編となっている「魂の降る里」など多数の作品を公開し、事実上芸術創造センターのアクセス数増大の牽引役となっています。

 勿論、グループ単位での100万台到達は芸術創造センターでは初めてのことであり、幾多の苦難を抱えながらも6年半以上の長きに渡って連載を続ける「魂の降る里」など多くの作品群は、作品の量と質の増強を目標とする芸術創造センターの1つの形態を表しています。多くの作品群を公開する一方で新作の執筆・公開が最近一部作品に傾倒し過ぎていることを最大の課題として、改善に取り組む所存です。

 カウンタ表示は先んじて7桁に増やしました。100万到達の際には、芸術創造センターTOPで構想されながらも停滞している記念FLASHの作成に本格着手し、新たな表現手段への挑戦を含めた取り組みを実現したいところです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。(二次創作部門第1SSグループ/芸術創造センター運営委員会)
★短期連載企画「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」第1回
 何の予告もなく始まったこの企画。芸術創造センターを管轄するMoonstone Studioで建設中の科学文化研究所(仮称)の下準備として、同時にブロードバンドの普及に伴い多様化する一方で問題も生じているWebページ全体について考える機会として、短期連載として現状紹介や問題提起などを行っていきます。最初は「考察・ページ表示の軽重/ブロードバンド普及の現在ネット事情から」と銘打ち、ページ閲覧で重要な要素となるページ表示の軽重について述べてまいります。(主幹Moonstone/Web技術チーム)

 ブロードバンドの普及で高速大容量通信が安価で可能になり、ネット利用の大きな要素の1つであるWebページ閲覧でもその影響が表れています。代表的な事例は音声や動画など、必然的に高速大容量通信が必要になるコンテンツの増大です。ナローバンドが主流の時代ではGIFアニメが精一杯だったところが、非常に凝った作りのFLASHムービーに取って代わったものも珍しくありません。FLASHは動画の他、ゲーム、ハーボットをはじめとする「横の繋がり」を生み出すツールとしても広く使用されています。最近Googleが買収したYouTubeの爆発的な認知も、音声と動画が混在するため高速大容量通信が必要不可欠なブロードバンド普及があってのことと言えるでしょう。

 しかし、誰も彼もがブロードバンド環境を使用しているかと言えば、そうではありません。終日PCに張り付いてネットを使用していられる人は兎も角、学業や仕事、家事育児などを並行・両立させながら使用している人ではネットに接続出来る時間は制限されます。それに、複数のWebページを巡回したり株価の動向を観測して売買を行うデイトレードをしない。せいぜい馴染みのWebページの決まったコンテンツを閲覧したり、メールを送受信したりする程度となれば、ブロードバンド環境を導入する必然性は薄くなります。Moonstone Studio/芸術創造センターのアクセス解析でも、「テレホーダイ」の時間帯で日付が変わる前後あたりが多いのも、その表れでしょう。

 ブロードバンド環境に対してナローバンドと称される、モデムを使用した最高56kbpsのネット環境は、少しブロードバンド環境に慣れるとあまりの遅さに辟易することが多いものです。長時間待ってもコンテンツの名称が表示されない、FLASHが使われる部分の空欄が多い、表示そのものが遅い、といった不満は、ブロードバンドから一時的にでもナローバンド環境に接すると何度も感じることでしょう。

 誰もがブロードバンド環境を使用しているわけではない、という先の仮説に基づくと、ブロードバンド環境を当然視したWebページの構成は問題であると言えないでしょうか。長時間待ってもコンテンツの名称が表示されないとなれば、閲覧者は目的のコンテンツが何処にあるのかさえ分かりません。Webページが情報発信源であることを踏まえると、名称さえ分からないようでは利用出来ない、という切捨てに繋がるでしょう。そういった反応に対してWebページ作成者は果たして「ブロードバンド環境で閲覧するのが当然だ」で片付けて良いのでしょうか。(続く)
★作品投稿について/PAC運営委員会
 投稿規程を設けて以来一度も投稿作品の受付がありませんが、当ページでは作品投稿を歓迎しております。規定に関しては投稿規程をご覧戴くとして、ジャンルはオリジナル小説、二次創作作品、ファンタジー、恋愛・・・。著作権侵害やマナー違反のもの以外は、既存のグループ以外の作品も受け付けています。新規ジャンルで複数回数の投稿が確約されるのでしたら、新規グループを立ち上げます。

 「作品は投稿したいけど、このページはどうも敷居が高い」とお思いの方、ご心配は無用です。Moonstone主幹も暗中模索の状態から投稿を始め、それが進展して自分のページ立ち上げに至ったという経緯があります。「始めの一歩」は誰にでもあります。その「始めの一歩」をこのページで踏み出してみませんか?それがきっかけでネット作家として名を馳せることも決して夢ではありません。必要なのは貴方の作品とほんの少しの勇気です。

 「こんな作品じゃ人前に見せられない」と不安になる気持ちも分かります。しかし、価値観で左右される命題において、賛否両論が生じるのは必然的です。非難や否定を恐れず、自身の制作スタンスを堅持して作品をネットを介してこの世に送り出して欲しい、と願わずにはいられません。当ページがその足がかりになれれば幸いです。皆様からの投稿をお待ちしております。(芸術創造センター運営委員会)
編集後記
・「事実は小説より奇なり」と言うが、懸念されていたことがついに発覚した。臓器移植に伴う臓器売買である。「脳死を人の死」と定義して臓器移植を立法化したが、慢性的な臓器不足は解消されていない。それどころか、臓器を巡って売買が行われると言う、人身売買そのものの行為が「臓器移植しなければ助からない患者のため」として行われていたのだ。しかも、臓器売買では既に相場が出来ているとも言うのだから驚きを通り越して恐怖を感じる。手術のため入院したら臓器を取られた、などという事態も起こりうるからだ。
・臓器移植で必ず移植された患者が助かるわけではない。しかも、臓器提供がある背景には臓器が摘出されているという厳然たる事実がおざなりにされていないだろうか。公的保険制度のない「格差社会」最先進国のアメリカはまさに「命の沙汰も銭次第」だ。日本でもアメリカ追従の財界直結政治によって公的医療制度の崩壊が進んでいることを踏まえると、貧困層が生活のために臓器を売り、富裕層が臓器を買って延命するというあるまじき命の格差が生じるのは時間の問題だと考えた方が良い。
・臓器移植をテーマとして創作文芸部門第2創作グループで「慈善『死』医療」を公開している。これが現実のものとならないかと不安でならない。「美しい国」とやらを目指す動きは「外来語帰化推進協会」で、女性の言い分が絶対正しいとする過激且つ一方的なフェミニズムの蔓延は「女性帝国」でテーマとしているが、これらが現実に近い、或いは既に現実のものとなりつつあることは、事実が作家の想像力を先行する方向で加速している表れと考えるのは、考え過ぎであってほしい。(M)

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