2019年7月23日更新 Updated on July 23th,2019
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2019/7/23
[また駐車場漏れか]
 遅くに帰宅したら、コミケのサークル参加で重要な駐車場の抽選に漏れたとの通知。呆れてものが言えません(激怒)。ひとまず入稿目指して作業に専念します。
 職務質問はあっさり終了した。自主警備隊は揃って一礼して、僕とシャルが来た方向へ歩いていく。もっとあれこれ根掘り葉掘り聞いて、少しでも怪しいと踏んだら本部に連行すると思ったけど、言葉遣いは少なくとも警察よりはずっと丁寧だったし、威圧や挑発もなかった。

「意外にあっさりしてたね。」
「ヒロキさんに指1本でも触れようものならただでは済まさない、と警戒していましたが、ひとまず杞憂に終わりましたね。」
「…お願いだから、過激なことはしないでね。」
「折角のデートを台無しにされたら、平静ではいられませんよ。」

謎町紀行 第993回
written by Moonstone
「旅館オオゾノにご宿泊、周辺の散歩、ですね。分かりました。ご協力ありがとうございました。」 「地域の治安は良好ですが、街灯がありませんので、民家がないところは十分ご注意ください。では、お気をつけて。」

2019/7/22
[引き続き書下ろし執筆中]
 起床は相変わらず遅いですが、昨日付で完了した本編の加筆編集に続いて書下ろしを執筆。1作品が完成しました。残り3作品を予定していますが、内容や舞台の選定に少し手間取っています。何とか次の土日で入稿まで持ち込むよう、体力気力を振り絞って作業します。
 すれ違うかと思ったら、自主警備隊が話しかけてくる。LEDライトで手元を照らして、「ハネ村自主警備隊」と書かれた、氏名と顔写真入りのネームプレートを見せる。

「何でしょうか?」
「旅行者の方と思いますが、どちらにお泊りか、どちらへ行かれるかを教えてください。」

 恐らくパトロールの一環としての職務質問だろう。予想よりかなり物腰は柔らかい。A県県警が役に立たなかったことの教訓を反映してのことだろうか。

「旅館オオゾノに泊まってます。特に行き先は決まってませんが、周辺の散歩をしてます。」

謎町紀行 第992回
written by Moonstone

「すみません。ハネ村自主警備隊の者です。少しお時間よろしいでしょうか?」

2019/7/21
[まず本編完了]
 夏コミケの新刊作業は、深夜〜未明を含めて断続的に取り組んだ結果、本編の加筆編集がひととおり完了しました。改めて確認しつつ、次は書下ろしです。7月中の入稿に向けて、引き続き作業を進めます。
 目的はあくまでヒヒイロカネの回収だし、それは十分分かっているつもりだ。その観点に立脚すれば、ハネ村の出方次第ではヒヒイロカネ回収の障害として排除するのが当然ではある。その結果、ハネ村が吸収合併の末路を辿ったとしても、仕方がないことか。そうは思うけど、今回はそう思いきれないのも確かだ。
 シャルの案内で、古い町並みを残した通りを歩く。土地柄か、空いている店はない。夜に外で飲み食いするという他の観光地の感覚だと、この辺は不満に思うかもしれない。幸いにして、僕はそんなに飲める方じゃないし、こうしてゆったり散歩をする方が性に合う。
 前から、LEDライトを持った制服姿の男性2人が歩いてくる。パトロール中の自主警備隊か。俄かに緊張が高まる。どちらかというと、自主警備隊の安全や生命の方面だけど。
謎町紀行 第991回
written by Moonstone
 えてして人間は権力に弱い。治安維持に関わる権力は特に中毒性と依存性が強い。これにハネ村が毒されるかどうか。個人的には、ハネ村が独自の道を歩んでほしいけど、権力に毒されたらやっぱり破滅しか残されていない。残念だけど、これはどの時代でも変わらない。
2019/7/20
[当面の最優先事項]
 本業の業務過多や休日に頻発する体調不良でなかなか進まない夏コミケの新刊準備を、この2週間で一気に進める算段です。完了まで此処でのお話は控えめにします。サークル情報の更新も出来ていませんが、進み次第行います。乞うご期待。

「わざわざ絡みに来るなら、こちらとしては好都合です。相手が何をしようが、ヒロキさんには指一本触れさせませんよ。」
「シャルの能力を信用してないわけじゃないんだ。ただ…。」
「ハネ村が本当に財政面でも自治の面でも独立しようと奮闘しているのか、ただ治安維持ごっこに興じる集団でしかないのか、それによって自ずと自主警備隊の動きも変わってきます。人口や財政規模を跳ね返して未開の道を切り開くか、権力という名の麻薬に溺れて狂うかは、ハネ村次第です。」
「…。」
「ハネ村が長年ホーデン社とトヨトミ市の干渉に晒され、反撃の機会を窺っていたのは事実ですし、それは評価されるべきです。しかし、無実の人の生活や、時に人生や人格をも踏み躙ってまで独立を進めるのは筋が通りません。これまでの経緯とこれからの方向性は、別々に見極め、評価する必要があります。」
「うん…。」

謎町紀行 第990回
written by Moonstone
 街灯がないのは、本来の夜空を守るためだろうけど、外出にはかなり危険だ。物陰に何が居るか分からない。勿論、今はセンサの塊ともいえるシャルが居るから、その辺の心配も不要ではある。さて、パトロール中だという自主警備隊はどう出るか?そもそも出くわすか?そんな遭遇を狙いながら歩くのはちょっとなぁ…。
2019/7/19
[前が見えない雨]
 夕方頃から雨が降り始めました。これだけなら梅雨明けが未定の今年によくある光景ですが、車を運転する際、フロントガラスに早く激しく打ち付けることで、非常に視界が悪くなりました。まさに「前が見えない」状態。流石に運転が荒いことで有名な居住地でも、スピードを出す車は居ませんでした。
 この雨で道路の彼方此方がかなり冠水していて、スピードを相当落としても水飛沫どころか大波のように飛び出す始末。このお話をしている時間帯(22:00過ぎ)にはどうやら止んだようですが、あのまま降り続いていたら川に近いところから本格的に冠水していたでしょう。災害一歩手前だったようです。
 シャルはあえて外に出ることで、自主警備隊の本性を探ろうとしてるんだろう。見た目可憐だけどその気になれば全身凶器の塊と化すシャルだからこそ出来る、ある意味囮捜査だ。シャルに絡んだ瞬間、重武装の兵士でもその場で瞬殺されるのは確実。命がけどころか自殺行為でしかない。
 浴衣のままでも外出可能なので−ただし防寒や傘などは自前−、そのまま外に出る。静まり返った外は、予想以上に暗い。街灯がないからだ。フロントにLEDライトを渡された理由がよく分かる。何もなしに歩いたら、溝に嵌ったり躓いたりしそうだ。

「夜ってこんなに暗いんだね。」
「街灯や家の明かりがどれだけ夜空を明るくしているか、よく分かりますね。」

 この旅に出てから星空を見たことは何度かあるけど、殆どがシャル本体の中からだ。こうして外の空気に触れて直接吸いながら夜空を見るのは、新鮮でもある。こうして夜空を見ながら気ままに歩ける時間が得られたのも、この旅で得られたことの1つ。以前は運転しての帰宅だったから、夜空を見ることはなかった。
謎町紀行 第989回
written by Moonstone
「妙な真似をすれば、その瞬間に口を封じられるだけですよ。」
「…過激なことはしないでね。」

2019/7/18
[足腰の疲労蓄積中]
 普段は力仕事とはほぼ無縁ですが、今は話が別。溜め込んだものの仕分け、10kg単位の荷物(ほとんどが廃棄対象なのが何とも)の運搬・集積などなど。慣れない作業もあって、足腰に疲労が蓄積しています。この疲労は通常より取れ難いので難儀しています。栄養剤投与か…。

「シャル。外で不審な出来事があるとか動きがあるとかどう?」
「自主警備隊が2人1組でパトロールをしている程度です。不審者の村外からの侵入もありません。」
「平和な夜か…。自主警備隊が機能してるか、この村の本来の姿なのか分からないけど。」

 この静けさを素直に受け入れられない。人口が少なくて喧騒を呼ぶ繁華街がないハネ村本来の姿かもしれないけど、自主警備隊の目を恐れて外出を控えているのかもしれない。シャルの情報だと、実際自主警備隊がパトロールをしているっていうし。夜が静かなのは戒厳令とか夜間外出禁止令が発令されている、恐怖政治の表れである場合もある。

「外に出ませんか?」
「僕は良いけど、危険はないかな?自主警備隊に職務質問されるとか。」

謎町紀行 第988回
written by Moonstone
 料理を終えて、布団を敷いてもらう。部屋も外も至って静かだ。自主警備隊が不審者と見るや派手に追跡劇をするのかと思ったけど、そんな無法組織でもないようだ。耳を澄ますと、微かに虫の音も聞こえる。雰囲気は凄く良い。ホーデン社絡みのドタバタがなければ、この雰囲気や環境を売りにした観光でやっていけると思うんだけど。
2019/7/17
[今夏は冷夏?]
 雨模様の日々が続いています。洗濯物を干せない(乾燥機はあるけどやっぱり外で干したい)、除草剤の散布が出来ない、足元が濡れやすくて気分が悪い、などなど良いことが少ないです。この天候は全国的なもののようで、梅雨明けしていてもおかしくないこの時期にこの天候だと、冷夏になるかもしれないですね。
 冷夏で一番困るのは葉物野菜が高騰すること。あとは、雨模様が多いので通勤時に渋滞しやすい、無謀な運転をする自転車がより危険になる(正直死にたいとしか思えない運転をする)、視界が悪い(特に夜は最悪。雨粒で光が乱反射する)、とこちらもデメリット豊富。夏はお預けでしょうか…。
 タカオ市の場合は、私利私欲に溺れたことに加えて殺人を隠蔽するために市長が仕掛けたものだった。一方で、ハネ村は長年ホーデン社とその傀儡であるトヨトミ市の干渉に晒され、A県県警は実はホーデン社とべったりで何の役にも立たなかった経験の反動がある。同じ監視網でも目的は明らかに異なる。
 そんな事情があるから、ハネ村の闇を暴いてオウカ神社の守りを固める自主警備隊を崩壊させることは、全面的に必要だとは言い切れない。それがハネ村にとって不要とは言い切れないからだ。むしろ心情的には、ホーデン社べったりを改めるか怪しいA県県警とA県から独立できるものなら、そうした方が良いとさえ思う。
 シャルの調査結果がどう出るか分からない。それとそれから導かれる方針が、ハネ村にとって良いのか悪いのか…。考えると止まらない。何だか眠くなってきた…。考えるだけでも疲れが増すことは分かってるけど…。

Fade out...

 シャルに起こされて、夕食を迎え入れて食事を摂る。寝起きで最初は少し食べる気がしなかったけど、地元産の鹿や猪の肉と山菜を主体にした料理は美味しくてボリュームもあって、すんなり食事にのめり込めた。仲居の説明では、料理はこの旅館の売りの1つだという。
謎町紀行 第987回
written by Moonstone
「この村の監視網構築の背景は調査中ですが、治安は最終的には良心や倫理の融合です。疑心暗鬼を呼ぶ監視主体の治安は、長続きしません。この村も遅かれ早かれその事実を知ることになるでしょう。」
「そう…なのかな。」

2019/7/16
[インフラとしてのガソリンスタンド]
 昨日付で触れたガソリンスタンド事情。これは能登半島に限ったことではないでしょう。実際、昨年島根に行った際も、今回ほどではなかったですが、ガソリンスタンド探しが大変だった記憶があります。居住地も市街地部分は問題ないですが、山間部に行けばガソリンスタンドの問題にぶつかります。
 幹線道路が少なくて、比較的ガソリンスタンドが豊富な市街地に行くのに時間がかかる=ガソリンを消費するという図式だと、ガソリンを入れるために多くのガソリンを消費する矛盾した行動を迫られます。ましてや冬は豪雪地帯。ガソリンスタンドをどうするかは交通政策の一部とする段階にあると思います。
 少なくとも他に女性3人が居ることは分かった。これだけの設備の維持管理と従業員の給料は、5人程度の客では到底賄えないだろう。僕とシャルは10泊するから桁が優に6ケタに達してるけど、それでも必要経費全体から見ればごく少額だろう。自主警備やA県からの独立が客の入りにどう影響しているか?
 シャルと手を繋いで部屋に戻る。まだまだ分からないことが多い。この旅館を拠点にして、地道に紐解いていくしかないか。気になることは幾つもあるけど、やっぱりあの膨大な数の盗聴器と監視カメラ、そしてそれらを配置して巨大な監視網を構築したこと。裏に居るのは誰なんだろう?

「ヒロキさん。此処へどうぞ。」

 座布団に腰を下ろしたシャルが、自分の太腿を軽く叩いて言う。…拒否する理由はないし、拒否したくないから、シャルに膝枕をしてもらって畳に身体を横たえる。

「夕食まで2時間ほどありますから、少し休んでください。」
「うん…。」
「この部屋には監視網は及んでいません。万一及んで来たら妨害の上で報復します。この部屋では安心して寛いでください。」
「タカオ市のことを思い出してね…。」

謎町紀行 第986回
written by Moonstone
 これまでの「実績」を思うと、冗談には聞こえないんだよな…。あの女性達がシャルに絡まなかったのは幸運だった。シャルがその気になったら、生身の人間なんて骨付きのこま切れ肉にされるか、同じく骨付きの薄切り肉にされるか、あるいは木端微塵にされるか。何にせよ生存確率はゼロだ。
2019/7/15
[初の能登半島]
 昨日付の更新を終えた後、湧き上がってきた衝動に駆られて荷物を詰めて車にガソリンを入れて(約2か月半ぶり)出発。行き先はキャプションのとおり能登半島。大きな目標は能登半島最先端の禄剛崎灯台と、能登半島の出来る限りの海岸線に沿った周回。副産物で輪島の朝市でしこたま買い込んで食事をして、穴水町の祭りを見物しました。
 今回は終始雨との戦いで、祭り見物の途中で大雨に降られてずぶ濡れ。もう1つ予想外だったのは、ガソリンスタンドが非常に少なかったこと。鉄道は一部しかなく、バスは本数が少ない。車がなければ生活できない環境でもはやインフラの一部と言えるガソリンスタンドが消えていく現実は、国民全体で考えるべきかもしれません。
 シャルが暖簾をかき分けて出て来る。さっきの女性達と違ってきっちり着こなしている。浴衣はきっちり着るから映えるんだとよく分かる。

「女湯も総檜だった?」
「はい。これまでの風呂とは全く趣が違って、十分楽しめました。同時期に居た3人が少々五月蠅かったですが。」
「さっき出て来た。」
「檜風呂が珍しいのは分かりますが、浴室が残響成分を大量に生成するので、不協和音がより不快な音声になることを知ってほしいものです。」

 やっぱり騒々しかったんだな。シャルは風情とか情緒とかを大事にする。檜の仄かな香りを感じながらゆったり湯船に浸かりたいところを、残響豊かな音声が入り乱れる状況に晒されたら興ざめだろう。シャルにはちょっと災難だった格好だ。

「まだまだこのお風呂に入れる機会はありますし、湯船に死体を浮かべる気もなかったので、無視することにしました。」
「あまり過激なことはしないでね。」
「軽い冗談ですよ。」

謎町紀行 第985回
written by Moonstone

「お待たせしました。」

2019/7/14
[夏コミケ作業中]
 身体が不調気味ですが(また頭痛)、ようやく時間が取れたので、夏コミケの新刊作業をしています。大体本編の半分くらいを加筆編集したところです。どうもこの期間、基本的に雨模様らしいので(梅雨明けはまだか)、早期入稿を目指す機会と捉えてひと頑張りします。…不意に遠出するかもしれませんが。
 待合室でシャルが来るのを待つ。今まで気づかなかったけど、この旅館、ほぼ全部木製らしい。木材の種類までは識別できないけど、風呂が総檜だったから、建物もそうだとしても不思議じゃない。それだけでも凄い金額を要した筈。良く知らないけど、檜は建材にするには難しいから高価らしいし。
 女湯の方から甲高い声が幾つか混じって聞こえる。暖簾を跳ね除けて−本当にそうした−出て来たのは、3名の女性グループ。男湯の方は僕1人だったから、女性だけのグループか、それとも女性だけで風呂に来たか。どちらにせよ、僕は関わりたくないタイプだ。

「木の風呂って初めて見たー。」
「何もないところだけど、旅館は豪華なのが良いよねー。」
「食事何かなー。」

 絡んでくるかとちょっと警戒したけど、甲高い声で話しながら待合室から出ていく。絡むほどじゃないと見くびられたか、何にせよ神経を削られることがなくなったのは良い。シャルはまだかな。シャルも総檜の風呂は初めてだから、入浴も含めて堪能してるのかな。
謎町紀行 第984回
written by Moonstone
 風呂そのものは適切な温度で、現代に合わせて蛇口とシャワーヘッドは今風のものだったけど、形状や色は他に合わせてあって、違和感はなかった。他に客は居ないのか、僕1人で身体と髪を洗って湯船に浸かるのは、物凄く贅沢な気分だった。元々露天風呂には縁がないし、庭園を見ながら湯船に浸かっただけでも十分だ。
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