2019年12月10日更新 Updated on December 10th,2019
以下の三つはリンクになっています
メモリアル企画書庫 見解・主張書庫 過去ログ格納書庫
2019/12/10
[原稿増えた]
 担当する原稿が1点増えて、サンプルは手直しすることに。前者は既に骨格が出来ていて(つい先週のことだから記憶も鮮明)、サンプルの修正は方針が決まっているので、あとは時間だけ。時間がかかった案件は無事提出しましたが、一難去ってまた一難というか、業務量が全然減らない…。

『そのとおりです。私がスリープモードから復帰した時点で、既に通常の可視光分析と音声の周波数と振幅の分析が出来ない状況でした。』
『他に泊まっている人もいると思うけど、びっくりだよね。夜にチェックインした時には普通に人がいたのに、起きたら全然いないなんて。』
『パニックを避けるため、他の宿泊者にもリアルタイム処理を行っています。その結果、重要と思われる情報を得ました。』
『それって?』
『1つは、ヒロキさんと私と同じく、この町に来た外部の人は、すべて同様の現象−可視光強度によってこの町の人が見聞きできない現象に見舞われることです。もう1つは、この町の人には現象が生じていないことです。』
『この町に在住かどうかで、超常現象が出たり出なかったりするってことか…。』
『この町に在住か、仕事や通学で来ているかは、大規模な追跡調査が必要ですから、現時点では断定できません。ですが、この町に在住もしくは通勤通学で関係がある人には、一連の現象は影響がないのは間違いありません。』

謎町紀行 第1127回
written by Moonstone
 シャルと一緒に部屋を出て、エレベーターで1階に降りてレストランへ。僕にはフロントやレストランに人がいるのが見えるし、料理を取る時のトングが容器に当たる音や、談笑したりしているのが聞こえる。これもシャルのサポートがあるから出来ることだろう。
2019/12/9
[サンプルを作る]
 相変わらず引き籠って業務報告書の原稿やサンプルの作成をしています。原稿はこれまでどおりとして、サンプルはこれまでにないタイプで、どれが良いか私だけでは判断しかねるので、複数のサンプルを作っています。レタッチソフトでも作れますが、微妙な違いを複数並べる時はPowerPointが役立ちます。
 キー操作でページを捲れて(PageUp&Down)、ウィンドウを予め並べておけば、キー操作で別系統のサンプルと切り替えることも出来ます(Ctrl+Tab)。この手のサンプルは作り手のセンスが問われるところですが、こればかりは作ってみて評価を受けないと分かりません。…自信はありません。

「調査結果が出ました。日光の量、具体的には可視光の強度によって視認できるかどうかが決まります。」

 カジュアルな服に着替えたシャルが浴室から出て来て、開口一番超常現象の理由を告げる。可視光の強度で見えるかどうかが決まるのなら、昨日の時点で不可解だった、「次第にシャルがリアルタイム処理をしなくても視認できるようになった」「夜は普通に見えた」理由が分かる。
 夕暮れ時だから次第に可視光が少なくなる。夜も明かりはあるけれど、日光の明るさに比べれば微々たるもの。だから「次第に見えるようになった」し、「夜は普通に見えた」わけだ。問題は音声。音声は空気の振動だから、可視光の強度とは関係ない。それも視認できるかどうかと連動していたのが分からない。

「音声が視認と連動している理由も判明しました。レストランに行きましょう。朝ご飯を食べながら説明します。」

 外は曇りだからか薄暗いけど、街灯が織りなす明かりよりは絶対明るい。ということは、僕の知覚だと誰も居ないし何も聞こえないホテルになっているだろう。シャルのサポートがないと、誰も居ないレストランで食器だけが勝手に動いたりするホラー映画みたいな光景を目の当たりにすることになる。
謎町紀行 第1126回
written by Moonstone
 翌朝。シャルに起こしてもらって目を覚ます。少し酒が入ったのもあるだろうけど、長丁場の運転はやっぱり疲れる。シャルのパジャマは、僕がプレゼントした、僕が着ていたワイシャツ。起き抜けに見るとびっくりする。起こしてくれる時にシャルが屈むから、緩い胸元から立派なものが見える。
2019/12/8
[寒くて外出する気になれない]
 急激に冷え込みが強くなって、暖房は勿論のこと、外へ出る意欲が大幅に減退しています。車は暖房が強化されたので、10分もすれば十分暖かくなりますが、玄関から車までの時間も嫌に思えてなりません。たった1分あるかないかですが、それすら嫌だと思うくらい寒さが苦手で嫌いなわけです。
 「此処へ行ってみたい」という場所はありますが、強く思うほどでもないので、自宅に籠っています。することは業務報告書関連がメインで、発表準備やイレギュラーな用件でなかなか手が付けられなかった分を取り戻しています。これで良いのかという気持ちもありますが。
 人間に見えない光も同様で、赤外線を検出できるカメラだと見えるし、強度によって色を付ければサーモグラフィになる。紫外線を検出できるカメラは一般的じゃないけど、虫は見えるものがいる。蛍光灯に蛾とかが群がるのは、蛍光灯が紫外線を発するからで、それが美術館とかでは展示物の劣化に繋がるから、蛍光灯の代わりに最近はLEDが多い。
 到着時刻が夕方近かったし、予想外の出来事でパニックになったから思いつかなかったけど、赤外線や紫外線がシャルに認識できるかどうかも鍵になるかもしれない。何しろ情報が少なすぎるから、考えられる要素をすべて当たって、そこから推論を組み立てていくしかない。

「シャル。赤外線や紫外線の認識状況も調べてくれる?」
「勿論です。私も昼間はとっさにレーダー照射で対応しましたけど、赤外線や紫外線の認識状況次第では、得られる見解が異なってきます。」

 シャルはレーダーでそこに何があるか認識して、形状などをリアルタイム処理で僕の脳に表示していたんだな。見えないものに対してレーダー照射を思いつくのは、僕じゃ無理だ。どちらにせよ現状は「結果は寝て待て」だな。状況が定常的じゃないのも推測を難しくする…。
謎町紀行 第1125回
written by Moonstone
 透明化するのは軍事用として実用化の段階に入ったという。シャルの航空部隊とかで使われている光学迷彩だ。「見える」ことは、物体が反射した光を認識することだ。可視光をすべて吸収すると真っ暗に見えるし、全部貫通して向こう側のものが反射した光が見えると透明と認識される。
2019/12/7
[間もなく完了]
 土日を挟んで完了する見通しが立ちました。完了すれば当面の大きな課題はない…筈。業務報告書以外は。こちらも自分の担当分は年内に片づけないと。
 昼と夜の顔が違う町は、繁華街だとよくある話だ。昼は人っ子一人いない町が、夜になるとネオンが煌々と輝き、人が溢れる町になるとか。ただ、それは人が昼と夜で別のところにいるからそうなるわけで、しかも町と言っても局所的。町全体から人が消えるなんてあり得ない。
 気になるのは、僕だけじゃなくて、シャルも見えなかったということ。勿論シャルは持ち前の能力ですぐに対処したけど、生身の人間とは違って全身がセンサと言っても過言じゃないシャルでも通常だと見えなかったというのは、人間だから作用するものじゃないってことだろう。
 人間だけに作用するとなれば、たとえばごく小型のコンタクトレンズのようなものが目に入って、有機物を見えなくするという仕組みが考えられる。だけど、シャルにも見えなかったってことは、視覚全体に作用するってことだ。人間だけじゃなくて、他の動物やカメラにも作用するってこと。
謎町紀行 第1124回
written by Moonstone
 シャルとの食事を済ませて店を出る。シャルのサポートはないそうだけど、普通に人が見えるし、雑踏などの音も聞こえる。到着した時のあの誰も居ない、なのに車は事故も起こさず走っている、目を疑う光景は何処にもない。昼と夜で町が切り替わったような錯覚を覚える。
2019/12/6
[待機中]
 諸事情で進展がないまま待機中です。焦燥感はありますが、待つ以外出来ません。今日決着がついてほしいですが…。

『航空部隊を展開していますが、無機物は一切影響を受けないようです。もし受けるようなら交通事故続発で大パニックになるでしょう。』
『本当に奇妙だね…。発現の条件が何となく分かりそうなくらいで、細かいところは何も分からない。』
『航空部隊でアヤマ市と周辺を調査しています。再現性を確認するため明日の朝までかかりますから、今は用心するに留めてください。サポートは勿論万全に行います。』
『そうだね。分からないことばかりだし、考えるにしても情報が少なすぎる。』

 これまでの経験を超える理解し難い超常現象の発現条件や現象の先着後着の関係性など、一定期間の調査が必要なことが多い。こればかりはシャルの調査結果を待つしかない。恐らくヒヒイロカネが関係しているんだろうけど、今のところそれも検出されないと来ている。不思議な、否、不気味な町だ。
謎町紀行 第1123回
written by Moonstone
 あと、この町に来ている人が、後でこの町に来た人には見聞きできるかどうか。僕とシャルも明日この町に来た人には姿が見えなくて声も聞こえないかもしれない。これも直接気概が加わる確率は今のところ低いけど、今後もそうだとは言い切れない。
2019/12/5
[1件完了。1件待機]
 無事1件完了しました。目下最大の課題にして最大の負担でもある1件は、回答待ちです。関係者の総意は得られたので、こればかりは待つのみです。これが完了したら少しばかり楽になります。それまであと少し…でしょうか。
『夜になれば普通に見たり声を聞いたりできるから、アヤマ市総出の嫌がらせか何かと思ってるのかな。』
『そのようです。観光や出張では見聞きできる時間帯にチェックインすることもありますから。』

 時間の経過か昼夜でこの奇怪な現象が左右される確率が高いのは、この町にとって幸運なのか不幸なのか。ココヨ市とかのように、無関係の人達に危害が加わることが今のところないから、A県を震源地、否、爆心地とする激しい怒りの渦を打ち消すには至らず、ある意味ローカルネタの範疇を出ないんだろう。
 疑問なのは、この他所から来た人には理解できない現象に、アヤマ市の人達が気づいているのかどうか。僕から見て完全な透明人間でも、シャルのサポートを得て見たところでは、衝突とかのトラブルは起こっていなかった。相手にも見えなかったら、彼方此方で衝突が起こって生活や営業どころじゃないか。
謎町紀行 第1122回
written by Moonstone
『事故はココヨ市などA県より確率が低いので−A県が異常と言うべきですが、まだSNSなどで我も我もという事態に発展していないようです。ただ、観光客や出張で来る人は、昼間の到着や移動が多いので、誰も居ないように見えるアヤマ市には行くな、という声がSNSなどに存在します。』
2019/12/4
[続・大詰め(1つクリア)]
 相変わらず原稿とスライドの作成が複数大詰めを迎えています。1つ完了したのが救いと言えば救いですが、ある1件の負担が異様に大きいので、1件完了した実感はあまりありません。これまでにない大型の企画が連続しているので、1つ1つクリアしていくのみです。
 真向いでデートと明言されると、未だに妙な緊張を覚える。目の前にいるのは、控えめの照明で上品に輝く金髪を大きなリボンで束ねた、アイドル顔負けの美人。そんなシャルと高級感漂う高層ビルの中華料理店で2人で食事をする。到着直後の出来事が出来事だっただけに、ギャップが凄い。
 来ていきなり予想外の、しかも想像を絶する超常現象に見舞われた。直接の身体的な危害こそないけど、シャルのサポートがないと何処に行っても何も出来ない状況だ。シャルが一緒だから行動に支障はないけど、この町に来た他の人が危険だ。あまりの光景に仰天して事故やトラブルが発生する危険性が高い。

『残念ながら既にその手の事故やトラブルは多く発生しているようです。無機物は視認できるのでまだ事故は少ないですが、店先に行っても誰も居ないとSNSなどで訴える人が散見されます。』
『事故になっても、警察も見えないしこの町の保険会社の電話も通じないんじゃ、ただごとじゃないね。』

謎町紀行 第1121回
written by Moonstone
「的確な店の選択の裏には、膨大な分析の労力があるんだね。」
「お金を払って食事をするのに、わざわざ不味い店を選ぶ理由はありませんよ。嫌がらせならまだしも、デートを兼ねた食事なら尚更です。」
「そ、そうだよね。」

2019/12/3
[大詰め]
 原稿とスライドの作成が幾つも締め切りや本番に向けて大詰めを迎えています。それに別の緊急案件が割って入ってきたりと、なかなかにカオスな状況。今週が山場です。それが2度も3度もあるのが困りものですが。

「多くの情報源を分野を問わずに収集して分析しています。そうすると、工作的な情報−金銭授受と引き換えに良い評判を書く、あるいは逆にライバル店の悪い評判を流すことや、1個人が複数のアカウントで同一の投稿を繰り返すといった傾向が浮かび上がってきます。」
「ディープラーニングだね。」
「この世界ではそういう名称ですね。それだけだと善し悪しの傾向は把握できますが、決定的な判断材料にはなりません。現地調査の結果を加えて総合判断します。」
「現地調査ってことは、口コミとか?」
「そうです。その地域に住む人は必然的にその地域の店に出入りする機会が多くなります。そのため、観光客向けでない店−メディア報道などで有名なものを高値で売りつけるのではなく、その地域の人に親しまれている、デートや会食に使うなら此処いう店を知っていることが多いです。そしてそういった情報は収集の対象となるという意味での表に出にくい一面もあります。」

謎町紀行 第1120回
written by Moonstone
 前菜の段階だけど、この店は美味しい店という判断で間違いない。中華料理はあまりテーブルマナーとかに煩くなくて気軽に食べられる一方で、料理人の腕がもろに出るから当たりはずれの差が大きいリスクもある。シャルの選択は今まで外れがない。どうやって選んでるのか不思議だ。
2019/12/2
[原稿とスライド作成中]
 近日の発表で必要なスライドを、写真以外はすべて作成。次はこちらも近日締め切りの申請書の作成(実質は修正)。どちらも大規模なもので時間がかかります。12月に入ってもイベントが立て続けにあるので、此処のお話は少なめになると思います。

『駐車場からホテルまでの経路や、ホテルからこの店までの経路で、無作為抽出でスキャンしてみましたが、ヒヒイロカネのスペクトルは一切検出されませんでした。』
『ということは、オクラシブ町のように、どこかに隠されているヒヒイロカネが環境に影響を及ぼしているってことかな。』
『そう考えられます。航空部隊をこの町に展開して調査していますが、今のところヒヒイロカネのスペクトルは検出できません。』

 こんな超常現象はヒヒイロカネが原因だと考えられるけど、確証がない現在は推測の域を出ない。ひとまず、今は様子見とシャルの調査の結果待ちか。あまりの出来事の後の不完全燃焼ぶりに釈然としないけど、こういう時は待つしかない。飲み物と前菜が運ばれてきた。気分を切り替えて、シャルとグラスを合わせる。
謎町紀行 第1119回
written by Moonstone
 今のところ確定しているのは、建物や車といった生物じゃないものは影響されないことと、時間経過で次第に見聞きできるようになってきたこと。シャルの言うとおり、時間経過に影響される確率が高い。だけど、この現象がどうして起こるのかが全く分からない。考えられるのはヒヒイロカネだけど…。
2019/12/1
[除湿はあるのに加湿はない]
 既に暖房フル稼働の自宅は、エアコンが主体なので気を抜くと乾燥が酷くなります。加湿器に加えて洗濯ものを干していますが、夜に干しても朝にはすっかり乾いています。便利ではありますが、加湿器に水を加える作業が頻繁にあるので、特に2階は面倒でもあります(2階に水場がないため)。
 エアコンには除湿機能がありますが、加湿機能は何故かありません。IoTだか何かで他人の使用状況を収集しようとする暇があるなら、こういう「ユーザーが必要な機能」や「今存在しないけど必要な機能」を実装することに目を向けてもらいたいです。それが出来ないから家電メーカーが凋落したのでしょうけど。
 一体何が起こってるのか全く分からないけど、今は普通の町に戻ったと言って良い状況らしい。シャルの航空部隊で調査してもらうにしても時間が必要だし、偵察がてら外に出るのも良いか。シャルのサポートなしだと何も見えないし聞こえもしない状況が衝撃的過ぎて、ちょっと躊躇するけど。
 ホテルを出て、シャルが手配してくれた店に向かう。高層ビルの一角にある大型の中華料理店。出入口で出迎えたウェイターに僕の名前を告げて、席に案内してもらう。20階建ての高層ビルの最上階に位置するだけあって、見晴らしはすこぶる良好。シャルと相談の末、2名から頼めるフルコースを注文して料理が来るのを待つ。

『この店の人が見えたり会話できたりするのに、シャルのサポートは入ってる?』
『いえ、ヒロキさんが直接見聞き出来ています。私も同様です。』
『うーん…。どうして見聞きできるようになってきたんだろう?』
『断定には経過観察が必要ですが、時間の経過、厳密には昼夜の区別に影響されると見られます。』

謎町紀行 第1118回
written by Moonstone
「手近なところでフロントの女性従業員を観察していますが、現在は処理なしで見聞きできます。」
「ある意味普通の状態に戻ったってことか…。それなら大丈夫かな。」

PAC Entrance Hallへ戻る
-Return PAC Entrance Hall-