2021年4月17日更新 Updated on April 17th,2021
以下の三つはリンクになっています
メモリアル企画書庫 見解・主張書庫 過去ログ格納書庫
2021/4/17
[明細書]
 収支管理で銀行やクレジットカードの明細を適時チェックしています。カード払いが不可能な飲食店(飲食店は現金のみがかなり多い)以外は光熱費やローンも含めて全ての収支が履歴に残るので便利ですが、IDとパスワードの入力と管理が面倒なのが困りものです。二段階認証だと更に面倒。
 近年、銀行が手数料ビジネスに味を占めて、紙の通帳や明細を有料化しています。どこもかしこも一斉に手数料ビジネスに乗り出すのは談合ではないのかと思いつつ、記載が終わった通帳の行き場がないのも事実ですし、紙からオンラインに切り替わる契機としては良いのかもしれません。
 シャルのサポートも受けて緩やかに進んでいく。トンネルに入る。更に車列の動きが鈍くなってくる。走行車線をギリギリまで走行してきた車が、車線閉鎖で何とか追越車線に入ろうとしている様子が見られる。これも渋滞でよく見られる光景だ。意地悪をしても仕方ないから、ファスナーのイメージで間隔を開けて入れる。

「親切ですね。」
「そうかな…。」
「ヒロキさんの前は5台無視しました。後ろも3台。渋滞の緩和には交互に車線に入れる方が効果的ですが、それが出来ない人の方が多いのが事実です。」
「車線変更のタイミングがつかめなかったとかは仕方ないけど、事故で車線が減るって分かってるのに、少しでも先に行こうとする人に譲るのは、正直あんまり気が進まない。だけど、意地悪しても仕方ないからね。」
「行動の背景が妥協でも実行したことには変わりありません。十分です。」

 渋滞はどうしても殺伐としてしまう。事故やトラブルはそうした心境が発端や間接的な原因になる。気が進まないのは事実だけど、1台入れたところで何十分も変わるわけでもないし、入れても罰は当たらない。そんな感覚だけど、シャルに称賛されたから「良いことをした」とちょっと良い気分になれる。
謎町紀行 第1598回
written by Moonstone
 こればっかりは焦ってもどうにもならない。事故を起こしたり巻き込まれないように、走行車線から避けて来る車を入れて、慎重に。トンネル手前の電光掲示板に「事故発生。走行注意」と出ている。奥の方にうっすらと赤色灯が見える。
2021/4/16
[自宅の時間の使い方]
 最近本業が比較的平穏で、帰宅時間が早まっています。それはそれで良いのですが、長く帰宅時間が遅い生活が続いた影響で、時間を持て余し気味です。食事を作って済ませた後はのんびりぼんやり過ごしていますが、時間が勿体ないような気もしています。
 自宅周りの修繕や改修などに目が向いているのは時間があるからこそです。いつ何時(ある意味)元に戻るか分かりませんし、それまで緩やかな時間を過ごして、足の踏み場もない書庫の整理などしていこうかと思っています。

「トンネルを含む範囲で2kmの事故渋滞です。」
「こんな時に。」

 事故渋滞は車線の一部閉鎖を伴うから、渋滞が時間的にも距離的にも長くなりやすい。前方の車がハザードランプを灯す。渋滞が始まったか。近くにインターはない。最寄りのSAやインターは、このカンノントンネルを抜けた先にある。ハザードランプを灯して減速。HUDの表示に従って追越車線に変更する。

「トンネル内の走行車線で、乗用車3台とトラック2台が絡む玉突き事故です。」
「このトンネル、事故が良く起こるところらしいけど、こんなタイミングで起こるなんて…。」
「追越車線でスピードを出し過ぎて曲がり切れずに走行車線のトラックに追突。そのあおりで後続の乗用車とトラックが間に合わずに続々と追突。よくあるタイプの事故ですね。」
「此処からだと、渋滞を抜けるのにかなりかかりそうだね…。」
「所要時間は30分です。主計官と猿はまだタカオ山以前にオウハチ市にも到着していません。焦る必要はありません。」

謎町紀行 第1597回
written by Moonstone
 途中休憩を入れつつ、タカオ山インターを目指す。中央横断自動車道の東京方面は今回初めて走る。全体的に下り坂で、カーブが多い。シャルのサポートがあるけど、かなりスピードに気を使う。そういえばこの界隈、よく事故や渋滞が起こるところだ。渋滞で頻繁に名前が挙がるトンネル−カンノントンネルが近い。
2021/4/15
[大規模システムその2稼働開始]
 手掛けている大規模システムの2つ目の調整が完了して、稼働開始しました。このシステム、当初はさほど期待されていなくて「あると良いね」くらいでしたが、内容や自由度の理解が広がるにつれて期待や要望が急増して、予定を変更して配置場所を増やして稼働することになりました。
 今後配置場所が増えることが確実で、ユニットの設計や増産が喫緊の課題です。このような大規模システムに携わる機会は決して多くはないですし、組み立てもなかなか大変です。性質上、安定して稼働することが最重要なので、基礎設計を十分作り込みたいところです。

「主計官と猿は、オウハチ市を経由するルートでタカオ山に向かわせています。」
「タカオ山か。僕でも名前は知ってるよ。でも、どうしてそこに?」
「タカオ山は天狗伝説があります。参拝者も多いですし、外道の最後の舞台としては適切でしょう。」
「ヒヒイロカネのことはどうするの?」
「そこは勿論伏せさせます。安心してください。」

 シャルは主計官と代表を公開の場で制裁するつもりなのは変わらない。僕としては、ヒヒイロカネの回収に影響が出なければ、シャルの意向に干渉するつもりはない。代表が母親であることを鼻にかけ、傲慢になったのは事実だし、その傲慢ぶりが他の母親に伝搬したのも事実。制裁は当然のことだ。
 HUDには、最寄りのタカオ山インターまでの距離と所要時間、そして主計官と代表のおおよその位置関係が表示されている。主計官が逃げて代表が追う形と、およそ4〜5kmの距離を保っていることが変わらないのが、何処か不気味だ。必死に逃げる主計官と、肉体の限界を超えてそれを追う代表。当人たちには地獄絵図だ。
謎町紀行 第1596回
written by Moonstone
 シャルが選んだルートは、東京直結の東阪高速や第2東阪高速じゃなくて、タカオ市に入る時にも使った中央横断自動車道。東京の霞が関に近いところじゃなくて西側のY県都の県境側から入るのが当初は疑問だったけど、主計官と代表の追いかけっこのルートを見れば、こちらの方が近いことが分かる。
2021/4/14
[次期ノートPC]
 本業での現地作業やプレゼンなどノートPCの出番は多いです。最近は現地作業でファームウェアの更新や調整をする機会が増加しているので、ノートPCの重要度が増しています。ノートPCでネックなのがメモリ容量と重量。開発環境は割と重く、データシート(数百ページあることも)を見ながらだと厳しいことも。
 現地作業が増えると重量も気になります(以前はほぼ度外視していた)。現地作業だとデスクなど安定した場所より、腕に置いたりするので、重量があると作業の邪魔になります。これらを同時に解決する機種がなかなか見つかりません。タブレットはキーボードがないのでちょっと…。
 翌朝、シャルに起こされて朝食もそこそこに、僕はシャルとホテルを出発。カノキタキタインターから高速に乗って一路関東へ。かなりの長距離移動だけど、急ぐには理由がある。

「主計官と猿は、西方面に移動しています。」

 僕がシャルと食事や入浴や営みを堪能している間、主計官と代表は霞が関を中心に追いつ追われつを続けていた。当初ホテルに立て籠もっていた主計官は、代表の接近を知ってホテルを脱出した。主計官と代表に情報を流したのは勿論シャル。情報網を利用して情報を流すのは造作もない。
 一方、代表は断片的に入る情報を基に、主計官を追跡していた。立ち寄ったところで近くにいた人に尋問すると、主計官と思しき人物がいた。情報の出所より信憑性が重視される状況だから、代表の行動はシャルの掌の上。シャルが言うとおり、「掌の上の猿」になり果てたわけだ。
 少々予想外だったのが、代表の執念深さと追跡速度の速さ。代表はシャルに仮面を装着されたことで、痛覚などが麻痺している。不眠不休で身体はとっくに限界を超えているだろうけど、ある種のランナーズハイみたいな状態になって、予想を超える速さで霞が関を出るに至った。
謎町紀行 第1595回
written by Moonstone
 そんな文明を知る人物が、僕とシャル、マスターことあの老人、この世界に逃げ込んだ手配犯以外にもう1人いる。1人と言えど、圧倒的に高度な文明を知り、その英知を持っているであろう人物と対峙することになったら、果たして周囲を巻き込まずに戦えるんだろうか…?
2021/4/13
[ベランダのメンテナンス]
 昨年あたり、どうにかベランダの排水の詰まりを解消して以来、問題なくベランダが使える状況です。ただ、彼方此方にひびがあって、苔が生えているところもあったり、このままだと再び排水の詰まりや、漏水の危険があります。陸屋根の家でもメンテナンスを怠ると漏水の危険があると聞きます。
 ベランダはこれまでの自宅関連のメンテナンス経験の範疇にはなく、業者選定から初めての試みになります。現自宅に住み続けるなら、各方面のメンテナンスは必須ですし、業者選定から行うのは面倒ですが、自分で出来る満足感もあります。梅雨が来る前に解決できれば良いかな。
 シャルがこんなに消極的な態度を取るのは初めて見る。本来なら衆人環視の前で洗いざらい吐かせた上で、全方位から攻撃を加えて骨も残らないほどバラバラにしたいところだろう。頭では分かっているけど、その行動をとりたくない。そんな心情が痛いほど伝わってくる。
 こうしている今も、主計官と代表は夜の闇に紛れて追いつ追われつを続けているんだろう。その行く果てに待つのはいずれも破滅。そのこと自体は自業自得だけど、背後で暗躍している、シャルが創られた世界の住人と見られる人物の動向が気になる。追ってくる?あり得る。近い将来、僕とシャルと対峙することになるだろう。
 代表を直接手を触れずに実質的に洗脳したり、足跡を残さずに立ち去ったりと、例の人物の背後には、シャルが創られた世界の高度な文明が見え隠れしている。その文明の英知の欠片でもこの世界の支配層に齎されていたら、待っているのは破滅だ。この世界の人間は、シャルが創られた世界の英知を使いこなすだけの倫理を持ち合わせていない。
 それに、シャルが創られた世界の文明は、僕の認識を凌駕している。シャルだけを取っても、プラントから水素を精製したり、光学迷彩を施したり、サイズはミニチュアながら破壊力は通常サイズ並みの兵器の数々を複数同時に制御したりと、この世界では基礎すら確立されていないことを単独で悠々と実現する。
謎町紀行 第1594回
written by Moonstone

「…分かりました。猿2匹に護衛をつけて霞が関から出します。」
「シャルの気が進まないのは当然だよ。だけど、支配者の証とされて政権中枢に食い込んでいるヒヒイロカネの回収と、暗躍する人物の所在や情報を掴むことは、主計官と代表の処遇と分離しないといけない。」
「はい…。」

2021/4/12
[庭と駐車場]
 少し前、居住地の賃貸情報を眺めていて、駐車場の有無が重要な要素の1つだと感じました。割と大きな規模の私鉄とJR線があっても、市街地を離れればバス路線は限られる車社会なので、駐車場、つまり車を置けるかどうかは生活に大きな影響が出るでしょう。かく言う私は13年ほど車なしの生活を続けて来て、それはそれで成立していましたが。
 1人ならまだしも、夫婦だったり子どもがいたりすると、荷物や人の運搬で車の有無は格段に違います。1台なら確保されていても、2台となると流石に厳しいようです。最近の分譲住宅は庭がほぼない代わりに2台程度駐車スペースを確保したものが多いですが、需要を踏まえた必然的なものでしょうか。
 日本にも秘密警察や情報機関に相当する組織は数多い。昔からのものは特高警察の流れを汲む公安警察であり、支配層による政権打倒の動きを破壊活動防止法という法律に依拠して調査する公安調査庁だ。最近だと内閣情報調査室であり、国家安全保障局。偵察衛星で情報を収集して内閣に直結する機関や、警察官僚の指定席と化している官僚が居座る機関が情報機関でなくて何なのか。
 情報機関の存在自体は否定しない。だけど、日本の場合、情報機関の矛先は専ら国内に向けられるのが問題だ。その気になればそれこそ破壊活動防止法や各種刑法で一網打尽に出来る国内の過激派を泳がせて、左派運動に対する印象操作を続ける一方、朝鮮総連は事実上野放し出汁、竹島、尖閣諸島に干渉する韓国や中国にまともにモノが言えない。
 政権側でも、政権側に不都合なことを言ったり、行動したりすれば、抹殺の対象になり得る。主計官と代表はまさにそれだ。公安警察に文字通り暗殺されて、自殺として処理されるのがオチだ。警察は所詮メンツと身内意識の塊で、政権=国体護持のための組織なのはもはや明らか。その闇の部分である公安警察の存在を認識している国民がどれだけいるか。
 主計官と代表を免罪するつもりはない。私利私欲で財政を食い潰し、人々の生活を踏み台にして出世を目論んだ代償は、民事刑事両方でしっかり裁かれる必要がある。その前提として、主計官と代表が生存する必要がある。法の下の平等とやらは、上級国民であろうと犯罪を犯せば被告席に立たされ、裁きを受けることで実現される。
謎町紀行 第1593回
written by Moonstone
 日本に政権中枢から抹殺対象にされるとかありえないという向きもある。だが、政権とそれに繋がる経営層−まとめて支配層と言って良いかもしれない−にとって邪魔な存在は、あの手この手で妨害される。時にはあり得ない状況で不審な死を遂げる。それはどの国にもある秘密警察や情報機関が担う国家による妨害や暗殺だ。
2021/4/11
[春のノルマ]
 日中に限って十分暖かくなったことで、庭の雑草が目に付き始めました。この時期に忘れてはならないのが除草剤の散布。桜の前後と連休中あたりに散布することで、雑草はほぼ抑えられます。1回怠るごとに雑草が増えて、最悪の場合庭がジャングルになります。
 庭がジャングルになるのも困りものですが、輪をかけて困るのが雑草に紛れて蜂の巣が出来ること。過去2年ほど大小の蜂の巣が出来て、早期発見・駆除しないと庭に近づくことが不可能になります(動きが鈍る秋以降に薬品投下するしかない)。1回目のノルマは達成したので、2回目を忘れないように…。
 何とか右手を動かしてシャルの頭を抱く。

「子どもを産むだけなら、それこそ猿でも出来る。躾が伴わないと人間じゃない。猿でしかない。代表やそれに乗じた子育て世帯は、猿が跋扈する社会を作り出してしまった。その責任と代償は、これから償うことになる。」
「…。」
「今聞くことじゃないかもしれないけど、代表と主計官はどうなってる?」
「今夜の邪魔なので、それぞれに情報を流して夜の東京を徘徊させています。」
「それで良い。人目に付かないところに追い込んで。」
「衆人環視の下で洗いざらいぶちまけさせて、無様に吊し上げたい。」
「否、政権中枢は恐らく代表と主計官の抹殺に動いている筈。口封じされないようにして、後で捕縛して吊し上げるなりした方が良い。」

 ヒヒイロカネが政権中枢に食い込んでいることが明らかになった。その一部と言える主計官が代表との不倫で雲隠れして、代表はこの時間だと霞が関に入って主計官を追いかけている。支配者の証とされているヒヒイロカネの存在を知るこの2人が政権中枢から見て不審な動きをすることは、2人が抹殺対象になり得ることでもある。
謎町紀行 第1592回
written by Moonstone

「シャルは悪くない。」

2021/4/10
[寒さ対策が難しい]
 訳あって、中途半端な時間に起きています(現時点で4:00過ぎ)。昼間は暑いと感じる時もありますが(車の中は暑い)、朝晩の冷え込みがまだきつくて、寝るまでは暖房が手放せずにいます。エアコンは使わずにホットカーペットかヒーターで足元を暖めています。床暖房がある生活がしたいです(光熱費が暴騰しそうですが)。
 シャルは自分が人間じゃないことが意識の奥底にある。どれだけ身体を重ねても子どもを持つことが出来ないことが、ある種のコンプレックスになっている。そんな時に、あの代表が、子どもを産んだことで絶対の存在でありそれ以外は奴隷に甘んじろと実質的に公言した。それがシャルの逆鱗に触れたわけだ。
 シャルを批判したり咎めたりするつもりはない。シャルのコンプレックスを意図しなかったとはいえ踏み躙ったのは事実だし、それを差し引いても、子育て世帯、特に母子の存在の絶対化と、それに伴う母子の無法ぶりは常軌を逸している。殺人や強盗、放火といった直接的な重大犯罪ではないけど、市民に深刻な分断を齎し、市や県の財政を食い潰した責任は重い。
 しかもそれは、霞が関の高級官僚との不倫関係の上に成立・進行していて、代表が将来的にカノキタ市の市長になるための踏み台作りだった。私利私欲のために財政的裏付けの乏しい施策を優先させ、市民に分断と重税を齎した。これまで遭遇したヒヒイロカネ悪用の輩と似たり寄ったりだ。
謎町紀行 第1591回
written by Moonstone
「子どもを持つことがそんなに偉いのか、子どもを産んだら崇め奉られるのか、そんな疑問と怒りが交錯して…。そこに、あの猿が財務省主計官と結託して更にカノキタ市を我が物にして、子育て世帯以外を蹂躙しようとしていたことが分かって…。頭が沸騰しました…。」

2021/4/9
[プログラミングをどう教えるか]
 本業の関係で教育関係の情報が割と入りやすく、小学校から英語とプログラミングが始まることも環境と合わせて知る機会がありました。本業で頻繁にプログラミングに携わり、現時点で操作系の処理に難儀している身として、手順を示したらプログラミングが単なる作業になるのではないかと懸念しています。
 プログラミングは手順を作ることで、そのツールとして各種言語があります。それを履き違えると「正しく入力したのに思ったとおりに動作しない」ものと見なしてしまいかねません。プログラミングは数学の考え方が必要ですし、算数と組み合わせて効果的なプログラミング教育が出来ればと考えています。
 自分を含む子育て世帯のために、特に独身者を標的にして多額の税金を搾り取る。独身税の前例に倣った愚策を、子育て支援を名目に導入した。その結果、子育て世帯は潤沢な助成を受けることが出来るようになった一方で、独身者は重税にあえぎ、結婚どころか出逢いもままならない状況が生まれた。
 更に、金を求める子育て世帯が流入する一方、独身者や子どもがいない夫婦、高齢者世帯は転出するか、重税に甘んじるかの二択を強いられた。共稼ぎで比較的潤沢な、子どもがいない夫婦は、早々に見切りをつけて転出していき、独身者、特に若い人や高齢者世帯が重い負担を強いられることになった。
 独身税そのものの税金に加えて、生活のあらゆる面で子育て世帯と子ども優先、否、絶対の環境が義務とされた。その一端が、僕とシャルが店で見た光景だ。子育て世帯はますます増長し、独身者や高齢者世帯など、子育て世帯でない人を人として扱わないことさえ一般的になった。

「『子育て世帯は志向の存在であり、誰もその活動を阻害することは許されない』『子育てをしない世帯は、市や県、ひいては国に貢献しない無駄銭使いと言っても良い』…あの猿はこうも言い放ちました。子どもが欲しくても出来ない、子どもを持つために準備をしている、子どもが巣立った、そんな人達もたくさんいるのに、いないどころか虐げて奴隷にして良いとさえ言い放ったことが…許せなかった…。」
「…。」

謎町紀行 第1590回
written by Moonstone
「独身者は出逢いが必要です。そのためには余暇と自由になる金銭が必要です。なのにあの猿は、自分達がすでに出産していることから、出産に至るまでの過程を度外視して…、自分を含む子育て世帯に奉仕しろ、それが社会のあるべき姿、と言い放ったんです。」
「何処までも自分のため、自分のことしか考えない人物だったんだね…。」

2021/4/8
[賃貸住宅を眺めてみる]
 約10年周期で転居する根無し草な私が、最も長く住んだのは賃貸住宅です。このページの運営を始めたのもこの時代。今もその賃貸住宅はあって、偶に近くを通るとちょっと懐かしく感じます。そんなこともあって、ふと居住地の賃貸住宅情報を眺めてみました。
 何故か居住地は家賃や不動産価格が高めの傾向があります。築年数や地域(特定の地域は特に高価な傾向)、間取りなどで様々ですが、単純に現在の自宅クラスを賃貸で持とうとすると、月々の支払いが約3倍になる模様。なんだかんだで住環境は潤沢なようです。
 シャルは僕に覆いかぶさって荒い呼吸を続けている。シャルが上で果てたからだ。何時も激しいけど、今日は更に激しかったような気がする。おかげで僕はシャルを抱き締めるどころか、手を動かすのも億劫に感じるほどだ。傍から見れば大層贅沢なシチュエーションだろうけど。

「私があの猿に激昂したのは…、猿の思い上がりです。」

 シャルは僕に覆い被さったまま、耳の近くで囁くように言う。思い上がり…。主計官と結託して次期カノキタ市市長の座を狙っていたのは思い上がりと言える。だけど、シャルの逆鱗に触れたのはそれじゃないと感じる。

「あの猿は…、市役所でのある会合でこう言い放ちました。『子を産む女性こそ至宝。子を産む女性を他の市民が支える社会こそ理想郷。』『独身者は特に多くの税金で子育て世帯を支援しなければならない。独身者の遊ぶ金を子育て世帯の支援に回す方がはるかに有意義。』−子どもを産むことを絶対として、それ以外の人は下支えをしろ。特に独身者からは税金として可能な限り搾り取る。そういう志向があったんです。」
「独身税みたいなものか…。少し調べれば、独身税が出生数の増加どころか逆効果だったことは明らかなのに。」

謎町紀行 第1589回
written by Moonstone
 夜。夕食と入浴を済ませて部屋に戻ったら、ベッドに引っ張り込まれて営みに入った。当初は戸惑ったけど、僕がプレゼントしたワイシャツを羽織っただけの肢体と、甘い声で耳元で甘えられてせがまれたら、単純な僕はたちまち没頭してしまう。あの日以来毎晩営んでいることになる。これが「よく寝られたのに何だか寝不足」の理由。
PAC Entrance Hallへ戻る
-Return PAC Entrance Hall-