2020年4月9日更新 Updated on April 9th,2020
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2020/4/9
[初期化が一番難しいかもしれない]
 本業で色々なディスプレイを使っていますが、導入時に一番時間がかかるのが初期化。これが上手くいかないと表示どころではないですし、成功するとロゴなどが出るわけでもないので、成功したかどうかも分かりづらい難儀なものです。昨日付の「言うことを聞かない初期化」がまさにこれで、(1)データの送り方が違った(2)最初にかなり長い待ち時間を置く必要があった(3)一度完全クリアしないと使い物にならない−と、解析に丸1日かかりました。ひとまず動いてやれやれです。
 僕は注意深く寺の名前と地名を探っていく。…あった。青龍寺。第30番札所とある。方角は…白虎寺から見て東の方向。ということは恐らく…。僕はスマートフォンを操作して、見つけた寺の名前や地名にマーカーを立てていく。

「やっぱり。見て。」

 マーカーを立て終えたところで、シャルに画面を見せる。白虎寺を含む4つのマーカーが、十字あるいは正方形を描く形で点在しているのが明瞭だ。白虎と青龍は寺だけど、朱雀は地名、玄武は小さい島の名前だ。どれも随分小さいから、良く見ないと分からない。

「こんな形でも隠されたメッセージがありましたか。」
「凄い距離だけど、何らかの意図を持って配置されたと考えられるね。」

 今でこそGPSや地図アプリで遠いところも俯瞰できるけど、今いる白虎寺をはじめとする新道宗の寺が建てられた時代、天体の動きや影の出来方から方角や距離を把握するしかなかった。それが一目見て東西南北を正確に把握していると分かる配置に繋げるなんて、凄い技術と知見があったとしか言いようがない。
謎町紀行 第1241回
written by Moonstone

「どうしたんですか?」
「この白虎寺って名前が気になって…。」

2020/4/8
[あれもこれもうまく進まない]
 ある回路は小電圧の測定がうまく出来ない(多分電源のノイズが原因)、別の回路は初期化が言うことを聞かない(多分データの送り方が違う)、別のシステムは認識は出来ているのに接続を強制終了される(原因不明)と、あっちもこっちも散々です。1つでも原因究明と対策が大変なのに、困ったものです。
 旅に出る前だったら、雪に囲まれて宿に閉じ込められるなんてうんざりだと思っただろう。今は、その間どうやってヒヒイロカネを捜索するか、どうやって移動するのが安全で効率的かとか前向きに考えられる。金の心配がないのもある。それ以上に、シャルと一緒に居られるなら良いという感覚がある。

「それにしても、寺の名前で虎がつくのって珍しいな。」
「あまり関係があるようには思えないですね。」
「うん。由緒を読むと理由は分かるんだけど。」

 僕が知る限り、虎という字が寺の名前に含まれるのは初めてだ。白虎というと、青龍とかを連想する。…あれ?そういえば…。僕はスマートフォンを取り出して白虎寺を含む33か所の札所全体が含まれるエリアを表示する。流石に小さくて見づらいから、白虎寺を中心に出来るだけ広範囲が見られるように、と…。
謎町紀行 第1240回
written by Moonstone
 山は寒くなるのが早くて暖かくなるのが遅い。考えているよりも早く冬が訪れるだろう。山だと降雪も珍しくない。シャル本体は積雪でも問題なく行動できるだろうけど、物理現象には逆らえない。移動スピードを抑えたり、安全を優先して迂回したり、最悪宿から出ないことも必要だろう。
2020/4/7
[祝・緊急事態宣言(勿論皮肉)]
 ついに緊急事態宣言がなされるようです。年15000人感染、約2000人が死亡する結核や(厚労省Webより)、今冬で累計約728万人が患者が受診したインフルエンザ(感染症研究所Webより)をさしおいて、陽性約500名の新型コロナを口実に緊急事態宣言が出来るのは、改憲で緊急事態条項を設けることを目論む自公政権には格好の口実でしょう。春節のインバウンドに目がくらみ、東京オリンピックと関係利権を優先して初動を誤り、「国のせいにしないでね」と政務官がほざく政権の宣言に、粛々と従う気は毛頭ありません。
 桜が散って葉桜になって久しい頃、僕はシャルと一緒にこの旅に出た。今まで行ったことがなかった場所に行って、様々な体験をした。時に生命に関わる怪我もした。だけど、この旅に出たことを後悔したことは一度もない。それは今も変わらない。
 確かにヒヒイロカネを探すのは容易じゃない。手掛かりは断片的だし、今のようにひたすら推測と捜索を繰り返すことも珍しくない。でも、体よく使われて僕の意思は悉く無視された時代と違って、シャルと一緒に考えて議論して、探して、駄目なら他の可能性を探る。協力して敵と戦う。僕が主体的に取り組めるし、シャルと相互尊重できる関係性がある。
 シャルと出逢った時はまだ冷え込みが残っていた。本格的な秋と冬は、シャルと一緒では初めて体験する。冬は寒いし雪は降るしで、ウィンタースポーツに良い思い出がない。だけど、食べ物が美味しい季節でもある。シャルと一緒に食べてみたいものもある。その時、何処にいるんだろう。

「オクセンダ町は、冬場はまさに秘湯中の秘湯として温泉マニア垂涎の町だそうですよ。」
「そんなに長居することに…ならないとは言えないか。」

謎町紀行 第1239回
written by Moonstone

「山の上だからか、結構涼しいね。」
「季節は着実に秋に向かっているようです。」
「そういえば…この旅に出た時は5月の連休前だったね。色々あったからもっと昔のことのように思えるよ。」

2010/4/6
[引き籠り体質で良いのか悪いのか]
 車を買ってから何かと遠出していますが、元々引き籠り体質で、本を読んだりゲームをしたり、寝たり(最近はこれが多い)、自宅工房で技術開発をしたり新作執筆したり、偶に掃除したり(偶にで良いかは別)、すること、出来ることは色々あります。それでも、遠出したいと思うことはあります。重症化リスクが高い老人のための自粛は、もう御免です。
 第19番札所の白虎寺(びゃっこじ)にも、ヒヒイロカネはなかった。安心して良いのか残念に思うのか複雑な心境だ。ともあれ、巡礼の体だから参拝はしておく。札所には本堂と導師堂が必ずあって、その他に六角堂や塔があったりする。それぞれに賽銭箱があるから、律義に賽銭を入れていると結構な出費になる。
 厳生寺で半グレ集団が結構な金額を持っていたというのも納得がいく。徒歩での巡礼だと荷物はあまり持てない。ATMがあるとは限らないから−実際この界隈で見たのは簡易郵便局だけ−、多めに現金を持っておくだろう。着眼点は良いけど悪用したらどうしようもない。
 この白虎寺も、集落から隔絶された山の中にある。しかも、駐車場から徒歩で参道を上るしかなくて、その距離と傾斜は登山みたいだ。参拝自体が修行という観点では導師こと桜蘭上人の教えに準じている。駐車場があるだけましと思うべきなんだろうか。
謎町紀行 第1238回
written by Moonstone

『此処でもヒヒイロカネのスペクトルは検出できません。』
『ありがとう。ひとまず参拝しよう。』

2020/4/5
[何を自粛させたいのか]
 相変わらずのコロナパニックで、土日は自粛だ、さもないと緊急事態宣言だ、と喧伝されています。ですが、平日に仕事で通勤ラッシュは今も続き、老人を中心に縁日や物資の買い溜め買い占めに行列が出来る体たらく。完全に仕事も学校も止めてその分所得や学力を補償し、買い溜め買い占めを禁じて配給にすればよいものを、考えなしに自粛を繰り返すばかり。経済が停滞・衰退しても議員や知事などは税金、特に消費税を上げる口実にできるので、真剣に考える筈がありません。口ばかりの自粛など笑止!

 僕に見せる態度や仕草には、そんな意図は欠片も感じない。こんなに真正面から、すべてを受け入れてくれた女性は、否、人は初めてだ。僕は…シャルに何が出来るんだろう…。ヒヒイロカネを探し出して回収するために、知恵を絞りだすだけかな…。他に何かないかな…。

Fade out...

 厳生寺の騒動から2日が過ぎた。僕とシャルは、新道宗の巡礼を装って手配犯の追跡とヒヒイロカネの調査をしている。白装束姿の伝統的な巡礼者は、年配層が殆ど。しかもツアーで大人数。僕とシャルが2人で普段着で巡っていても、シャルが視線を集めること以外は取り立てて疑問視されることもない。
 この巡礼、札所の数は33か所と極端に多くないけど、移動距離が兎に角長い。しかも、国道や高速道路といったアクセスが良い道路からすぐに行ける札所はごく僅か。どうしても何日かに分けていく必要がある。オクセンダ町の温泉旅館を拠点にすると、1日に数か所が限界だ。
 手配犯が厳生寺を出たのは、半年ほど前。手配犯の移動手段は分からないけど、半年あれば徒歩でも残りの札所をすべて回れるだろう。少し調べてみても、徒歩での巡礼にはおよそ3か月程度を要するそうだ。特に20番札所から22番札所、つまり厳生寺を挟むルートが一番時間を要する、とも。
謎町紀行 第1237回
written by Moonstone
 シャルは男性に関しては「僕と僕以外」という認識をしている。「僕以外」が危害を加える意図を持って接近すると、必ず悲惨な末路を辿る。全身を乱切りにされた上にメッタ刺しを食らう、太い触手で顔がひしゃげるほど殴打されて天井や壁や床に血の跡がつくほど叩きつけられる、と死ななかったのが奇跡だと思えるほどだ。
2020/4/4
[気圧差は疲労を作るのか]
 機能拡充・調整を続ける大規模システムは、性能上、配置空間に気圧差が生じます。そのせいか、長時間いると妙に疲労が強まります。半月前に過労から発熱した際も、配置空間で2,3時間作業をしていました。断続的に出入りを続けて、疲労が相当蓄積したのか、更新以前に寝入っていました。日付はそのうち修正します。
 部屋風呂で高まった興奮をストレートに放出した。一線こそ越えなかったけど、シャルの身体を存分に堪能した。荒い呼吸で身をよじり、僕が果てた証を浴びた瞬間ビクンと身体を震わせ、その手と…口で僕を果てさせた。幸福と快楽にどっぷり浸かった後は、静寂の中で眠りについた。
 シャルとこの旅に出て結構経つ。銃撃を受けた僕を治療・看護するために人型を取るようになったシャルは、僕の傷が完治しても人型を取り続け、シャル本体である車での移動では助手席に座り、僕と同じく食事をとって風呂に入って床に就く。そして昨日今日と…全てを見て見せて触れて触れられた。
 シャルは、僕が急に身体を求めるようになったことをどう思ってるんだろう?以前の話や昨日今日のふるまいからは、それを待っていた感すらある。シャルの立ち位置は僕のサポートやフォローだけど、これもそれらに含まれるって考えなんだろうか?
謎町紀行 第1236回
written by Moonstone
 …ん。目が覚めた。視界全体が暗い。まだ夜中かな。ふと隣を見る。シャルが掛布団を胸のあたりまで被って、僕の方を向いて寝ている。枕は僕の左腕。露出したシャルの二の腕と脇の一部が仄かに白い燐光を放っているように見える。
2020/4/3
[改修作業]
 大規模システムに不具合と改良点があり、順次改修しています。一度基板を取り外して部品を追加し(この部品がないと使用環境下では不具合を起こす確率が生じると判明)、設定を更新して(動作速度の向上)、試験をして再度組付け−を建屋の移動を含めて繰り返しています。今日には終わる見込みです…一応。
 上半身が向き合い、密着していく。反則的な柔らかさの球体が、僕の胸に押し付けられて大きくたわむのが分かる。何処に行っても二度見三度見される女性と2人きりの風呂で、裸で密着して、舌と舌が交錯するキスを交わしている。こんな堪らないシチュエーションに、どっぷり浸かっている僕がいる。

「ヒロキさん…。」

 不足気味になった酸素を取り込むために、名残惜しいけど口を離すと、シャルが言う。恍惚とした表情が凄く色っぽい。

「続きは…布団でしませんか?」

 僕は回答として首を縦に振る。この興奮をどうにかしないと寝られそうにない…。

謎町紀行 第1235回
written by Moonstone
 僕がシャルの口内に舌を這いまわすのと同じく、シャルの舌が僕の口内を思うがままに移動する。舌先が頬の内側、歯の内側、上顎の内側に触れて、時にはくすぐるように前後左右に細かく動く。シャルに負けじと、僕も応戦する。鼻呼吸が荒くなるけど、構ってられない。
2020/4/2
[どこまで無線LANが使えるか]
 稼働を開始した大規模システムに関係して、無線LAN制御を導入する計画を立案中。それほど解像度やフレームレート(更新速度)は高くなくて良いとはいえ、動画を扱うのと、配線をあまり使えない環境なので、無線LANで出来る限りの速度を目指す必要があります。下準備がなかなか大変で、何処で実験するかも悩みどころです。
 僕だけだから気にする理由はないってことか。喜ぶべきところかな。男扱いされてないんじゃって一瞬思ったけど、そうだったら今日みたいな地獄の拷問はしないよな。あれは、襲おうとしたのが僕じゃなかったから…だよね?

「私が大好きなヒロキさん以外に、触れさせるわけにはいきません。見せるとしても、見える前提である水着までです。」
「じゃあ…僕だったら…。」

 僕はシャルの肩を抱いて引き寄せる。少し勢いがついたことで、シャルは僕の左肩に頭を軽く乗せる。ほんのり赤く染まる頬と大きな瞳、艶のある唇が間近にある。少し視線を下に向けると、豊かな2つの球体が半分ほど湯面から顔を出している。僕のシャル…。
 興奮が緊張を上回ってきた僕は、シャルの唇を塞ぐ。柔らかく弾む唇。上下の唇の合わせ目に舌を差し込む。合わせ目は抵抗なく開いて僕の舌を受け入れる。少しのタイムラグを挟んで、僕の舌と交錯してシャルの舌が僕の口に入ってくる。唇と舌が離れないように、距離を限界まで詰める。
謎町紀行 第1234回
written by Moonstone
「初めてなのはお互い様ですよ。」
「それは確かに…。シャルは恥ずかしいとか、そういう気持ちはない?」
「ヒロキさんしかいませんから、特に何とも思いません。」

2020/4/1
[年度は替わるが状況は変わらない]
 社会人の1人としては年度が替わる方が大きな節目ですが、続いている本業が消滅するわけでもなし。更新頻度が鈍足になって久しいこのページも、特段何も変わりません。個人のHTMLベースのWebページで、細々ながらも21周年、22年目を迎えるのは、かなり少ないでしょう。貴重なのか異端なのか。
 22年目も地道に続けていくつもりですが、技術面では先行してMovie Group 1の作品ページに実装したHTML5への刷新を進めたいところです。公開済みの作品、特にテキストベースは手を出しかねますが、HTMLベースだからこそできることを模索したいです。

22年目の芸術創造センターをよろしくお願いします!(^-^)

 風呂は…やっぱり部屋風呂かな。折角備え付けだし。とは言え…気恥ずかしさは消えない。咲夜あれだけのことをしておいて…と思ったら、余計に身体が熱くなってきた。さっさと脱衣スペースを経由して部屋風呂に入る。もっと堂々と振る舞えれば良いんだけど…。

「隣、良いですか?」

 少しして、背後から声がかかる。昨日と同じで髪をアップにして、バスタオルを巻いただけのシャルが立っている。それだけで心拍数が急上昇する。

「ど、どうぞ。」
「では。」

 シャルはゆっくり左足から湯に浸していく。両脚を浸したところでその場に直立して、バスタオルを取って後ろの岩に置く。そしてゆっくり湯に身体を浸していく。昨日と同じ並びとシチュエーション。興奮より緊張が先行して全身を支配していく。

「まだ慣れませんか?」
「1日2日じゃ到底無理だよ。今まで経験があればまだしも、僕は初めてだから…。」

謎町紀行 第1233回
written by Moonstone

「明日も朝から移動を始めた方が良いね。風呂に入って寝よう。」
「はい。」

2020/3/31
[拍子抜け]
 大型の業務発表が突然中止の連絡が入りました。関係者の意見を受けて修正を重ねて資料が完成した直後で、最悪のタイミングです。資料は結局提出が必要で、それを利用して書類を作成できますが、土壇場の方針転換はげんなりします。他にもすることは目白押しなのは変わりません。
 桜蘭上人が弥勒菩薩を特に重視していたのは分かったけど、もし桜蘭上人が何かを隠すことを考えたとしたら、弥勒菩薩の梵字を象った配置をそのまま活用するとは限らない。梵字を象った配置に目を向けさせて、本当に隠したいもの−それこそヒヒイロカネを別の方法で隠蔽しているとも考えられる。
 桜蘭上人がヒヒイロカネを知っていたかどうかは分からない。だけど、この世界とシャルが創られた世界では、時間の流れがかなり違うようだから、手配犯がバラバラにこの世界に逃げ込んだことが、異なる年代にヒヒイロカネが持ち込まれた確率もある。その1人が、桜蘭上人が健在だった時代だったことも。
 手配犯の逃亡経路とヒヒイロカネが繋がった。そしてそれは最大の謎−アヤマ市限定で発生している不可思議な現象の発生理由に繋がる可能性も見えてきた。手配犯を追跡して身柄を拘束するのが、一連の謎を解くカギになるだろう。そのためにはひたすら移動と捜索を続けるしかない。
謎町紀行 第1232回
written by Moonstone
「札所の配置は弥勒菩薩を本尊とする寺でも、ヒヒイロカネが隠されているのは弥勒菩薩とは特に関係ないことも考えられる。」
「確かに…。」

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