2020年7月13日更新 Updated on July 13th,2020
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2020/7/13
[最終確認(2)]
 昨日付(実際はついさっき)の続きです。クリーンインストール準備中の旧メインPCの簡易マニュアルの中に購入時の納品書があって、2012年とありました。此処の履歴を探ってみたら、2012年10月に現自宅に転居、12月にPCを入れ替えたのを確認。現自宅での歴史のかなりの部分と重なるのか、とちょっと感慨に耽っています。

「この儀式、今夜いっぱい続くのかな。」
「そのようですね。信者が入れ替わるペースからして、5,6時間はかかると見られます。この神祖降臨祭自体、夜通し行われるものなので、ある意味筋は通っています。」
「夜通し待って洗脳されるのか…。」
「洗脳は、当人が洗脳されると思っていないから成立する側面があります。しかも、この儀式は洗脳の環境が整っています。」

 傍から見れば理不尽というか意味不明というかそんな状況だけど、信者は恐らく必死に順番を待っているんだろう。脳に異物を混入されて頭脳明晰になる代わりに洗脳される順番を。生活を犠牲にしてまで献金に明け暮れることを求める宗教が正当なものなのか、疑問に感じることがなくなるために。

「この儀式を延々と見ていても、ヒロキさんと私に関係はありません。精神衛生上も良くないので、映像の転送を中断します。」

謎町紀行 第1334回
written by Moonstone
 O県とH県に跨るヒヒイロカネの構図が見えてきた。どうやって二重生活を送っているのかの疑問はまだ解明できてないけど、手配犯が宗教団体の教祖として君臨し、ヒヒイロカネを悪用して信者を洗脳して、集金体制を強化していた。それと癒着するH県選出の国会議員が、宗教団体の資金力を背景に党の要職、ひいては大臣の椅子を狙っている。
2020/7/12
[最終確認(1)]
 代替わりして休眠していた旧メインPCを別用途で再活用するべく、準備を進めています。物の扱いが雑な私には珍しく(良くないが)、付属品は完全保存を確認。以前製作したツールを使って完全にデータを抹消した上でクリーンインストールするので、移動から漏れたデータがないかの確認を始めます。容量がかなりあるので、時間はかかりそうです。何とか更新日付を戻せそうです。
「それだけでも十分危険だけど、ヒヒイロカネに細工をしてあったら、洗脳と同じか、洗脳がしやすい状態になるんじゃない?」
「はい。その危険性が非常に高いです。」
「指先を額に当てられると、思考が明瞭になって、同時に教祖の言葉を無条件に受け入れる状態に出来るとなれば、教祖のカリスマ性を補強する有力な材料になる。そう考えられるね。」
「非常に筋が通った推論です。」

 信者がこんな地理的に悪条件が重なるところにある本部に大挙して詰めかけ、異様な儀式を延々と続けていた理由が垣間見える。教祖からこの祝福とやらを受けることで、頭脳明晰になる一方で、教祖の洗脳を受けるか受けやすくなる。結果より教祖にのめり込む。集金体制がより強化される。
 ヒヒイロカネは無限に増殖するから、信者に微量を埋め込んでも全く損失にならない。今も続けられる仰々しい儀式を機械的に続けていれば、集金体制がどんどん強化される。その一部をヒヒイロカネの捜索のためとして、H県選出の国会議員を介して自分自身に還流する仕組みになっているんだから、教祖の懐はちっとも痛まない。
謎町紀行 第1333回
written by Moonstone

「シャル。脳に微量のヒヒイロカネを埋め込むとどうなるの?」
「思考が大変高速になって、所謂『頭が切れる』状態になります。ですが、脳に非常に大きな負担がかかり、精神に異常をきたす恐れがあります。」

2020/7/11
[表示文字]
 本業で液晶に文字を表示する際、日本語だと英語より短く表記できるのに、と思うことがあります(逆の場合もある)。複数の機器を制御するような場合だと、他人が使用する際に英数字だと意味不明に映ることもあって、危険でもあります(他人は何をするか分からない、と考えた方が良い)。日本語表示はプログラミングと相性が悪いので、難しいものです。
 ヒヒイロカネは人間の身体と非常に親和性が高い。だからプレーンの状態で体内に埋め込まないと、異常な快楽の中毒になったり、増殖したヒヒイロカネに乗っ取られたりと悲惨なことになる。恐らく教祖はプレーンのヒヒイロカネを体内に埋め込んでいるんだろう。
 一方で、体内に埋め込んでも比較的安全なプレーンは、無垢の状態と言える。言い換えれば無限の増殖など基本的な機能は何も出来ない状態だ。それを制御した結果小出しにして信者に埋め込んでいるとすれば、何らかの形でヒヒイロカネを操作できていると言える。どうやって?
 否、それ以前に重要なことは、教祖が手配犯と同一人物なのはどういうことだ?片方で休暇を取って33か所巡礼コースを辿りながら古代の謎を探りつつヒヒイロカネを探し、片方で自分に埋め込んだヒヒイロカネを小出しにして信者に埋め込んでいるのか?100kmは優に離れている、しかも一般道しか交通手段がない2つの場所をまたにかけて、そんなことが出来るのか?
謎町紀行 第1332回
written by Moonstone
「理論上可能です。ご存じのとおり、私が創られた世界では体内にヒヒイロカネを埋め込むことは禁忌事項なので、非常にイレギュラーな使用方法です。このような使用実績はデータベースを探しても数えるほどしか出て来ません。」

2020/7/10
[データや情報を抜き取る=ビッグデータ]
 昨日付のお話と関連して、兎に角同期だ何だとユーザーのデータを抜き取ろうとする動きが顕著です。以前お話ししたcookieの自分勝手な規約での無断使用もそうですが、ユーザーに選択の余地がない、或いはユーザーの拒否が面倒な仕組みを作ってまでデータを抜き取ることがビッグデータというなら、ビッグデータは有害と認識するしかありません。

「!この男、信者に微量のヒヒイロカネを埋め込みました!」
「え?!」

 何時の間に?!それに、教祖はそれらしいものを手に取ったりする様子は見せなかった。いったいどこからヒヒイロカネを出したんだ?!まさか、タカオ市の市長のように体内に埋め込まれて、否、埋め込んでいるのか?!
 祝福を受けた信者は、教祖にひれ伏し涙ながらに礼を言う。それが入れ代わり立ち代わり延々と繰り返される。教祖の動きに注目しても、教祖が不可解なものを手にする瞬間はない。ということは、やっぱり体内に埋め込んでいて、それを小出しにしているのか?

「教祖からヒヒイロカネのスペクトルが検出されました。ヒロキさんの推測どおり、体内に埋め込んでいます。しかもほぼ全身に及んでいます。」
「体内から小出しにすることって出来るの?」

謎町紀行 第1331回
written by Moonstone
 先頭の信者が、教祖の前で跪く。教祖が右手の上半分を掲げる。将棋の駒を持つような形にした右手の先を、信者の額に当てる。その瞬間、信者の身体が一度脈動する。これが神の祝福を授けるってことか?
2020/7/9
[無理やり使わせようとすることは押し売りと言う]
 Win10の更新後の再起動で、壁紙ではなく全画面表示で何やら始まって、一瞬ウィルスかと思ったらEdgeの設定画面。しかも、何かしら設定しないと終了できないという邪魔なことこの上ない設定。以前出来たことを出来なくしたり、Edgeを無理やり使わせようとしたり、巨大企業Microsoftの傲慢さには辟易するばかりです。

「志ある神の子達よ、面を挙げよ。」

 神殿に朗々とした教祖の声が響く。信者が一斉に顔を上げる。次の瞬間、物凄い拍手と歓声が沸き起こる。アイドルのコンサートみたいだ。熱狂ぶりはまさにそれだ。シャルが別角度から映す信者の表情は、皆歓喜に溢れていて、涙を流している人も多い。異様としか言いようがない光景だ

「神祖降臨祭によくぞ来た。信心深き神の子達に、大いなる神の祝福を与えよう。」

 信者が歓喜の声を上げながら一斉に立ち上がる。今度は何が始まるんだ?最前列に居た信者が、列をなして高台に向かう。他の信者もそれに続く。洗礼みたいな儀式を教祖から直々に受けるんだろうか。この性質の宗教団体だと、神そのものの教祖から直接何かを授かったり儀式を受けたりするのは、至極光栄なことだろう。共感はしないけど理解は出来る。
謎町紀行 第1330回
written by Moonstone
 頭が混乱する中、教祖が神殿の奥にある高台に上る。両側から炎の柱が噴き出し、太鼓が激しく打ち鳴らされる。鮨詰めになった信者が床に突っ伏すようにひれ伏しているのに、プロレスラーの入場か一昔前の披露宴みたいな登場の仕方をするあたり、この宗教団体が異様なことが分かる。
2020/7/8
[雨で渋滞、更に冠水]
 雨だと幹線道路が渋滞するのが恒例になっています。深夜〜明け方の雨で(雨の音で起こされた)幹線道路近くが冠水したらしく、渋滞が更に悪化する始末。10年ほど前の大雨で旧自宅近くの川が氾濫して、周辺が水浸しになったのを思い出します。やっぱり災害は何時起こるか分からないものです。
 ヒヒイロカネを安置しているから、関係者、つまりは教祖や幹部以外は近づけさせないように警戒しているんだろう。信者のマスゲームまがいの儀式が止まる。とは言え、完全に床に突っ伏したような姿勢のままだ。一旦止んだ太鼓が、急に激しく鳴らされる。教祖のお目見えか?

「そのようです。奥から十二単のような衣装を着た男が出て来て…!」
「どうしたの?」
「この男、手配犯です。」
「?!」

 て、手配犯が教祖?!どういうこと?博物館の学芸員をしながら教祖をしてるってことか?そんなことが出来るのか?制度的な問題は勿論だけど、単純距離で100km以上ある、しかも丸1日かかるような移動を伴う二重生活が出来るのか?新幹線通勤でも大変だというのに。
謎町紀行 第1329回
written by Moonstone
「それはもう彼方此方に。おかげで様々な角度から撮れます。」

2020/7/7
[電化製品の寿命]
 居住地で2回引っ越しをして今の自宅に至りますが、電化製品はほぼ旧自宅からのものです。何故か冷蔵庫の寿命が短いことが多かったのですが、現在のものはかれこれ10年を超えています。電化製品は生活に密着していて、壊れると大変な思いをするので(冷蔵庫が壊れた時は大変だった)、長く使えればその方が良いです。
「聞かない方が良いです。不快なのは勿論、一定時間聞いていると判断能力が低下する恐れがあると判断しました。」
「洗脳そのものだね…。」

 シャルが呪文をカットしたこの状況でも、この宗教がかなり危険な性質を持っていると感じる。あまりにも異様だ。交通の便が悪い山奥に佇む本部に赴き、急で長い階段を上って神殿に鮨詰めになって、マスゲームそのものの儀式を続ける様は、異様としか言いようがない。
 こんな危険な宗教が、ヒヒイロカネを安置するだけにとどめるとは、どうしても思えない。まだ帰宅していないらしい手配犯は、宗教団体のこの性質を知っているんだろうか?知っててヒヒイロカネ捜索の先兵として動いているなら、もう救いようがない。知らずに協力しているとしても、あまりにも浅はかだ。

「この映像を撮ってて、上空の偵察機とかに気づかれない?」
「神殿の監視カメラに侵入して撮っているので、大丈夫です。」
「監視カメラって、神殿にそんなものがあるの?」

謎町紀行 第1328回
written by Moonstone

「不快なのでカットしていますが、教祖を崇める呪文のようなものが、信者によって読み上げられています。」
「太鼓に合わせてるんじゃないのか。道理で太鼓が鳴るタイミングにあまり合ってないと思った。」

2020/7/6
[ノイズとの戦い・再び]
 開発中の大規模システムで、以前散々悩まされたノイズによる誤検出対策を強化する必要性が急浮上し、急遽プログラムを改良して、発端となった1台に組み込みました。ノイズ環境はさらに悪化することが予想されて、全ユニットに改良プログラムを転送しないとエラーの嵐になるかもしれません。また窮屈な作業が始まる…。
 仏教は開祖釈迦が悟りを開いて輪廻転生から解脱することを目指す宗教だ。時を経て解脱に至るのが自分自身か仏の力を借りるか、阿弥陀如来に縋るとか禅で瞑想を続けるとか数多くの流派が出来たけど、釈迦は解脱した先駆者という位置づけだ。生誕日もあまり知られていない。
 一方で、教祖こそ唯一絶対の存在あるいは絶対神がこの世に現れた存在と位置付ける宗教は、兎に角教祖を崇める。教祖の言葉は絶対だし、生誕祭は総出で祝う。死のうものならこの世の終わりとばかりに深く悲しむ。独裁政権と殆ど変わらない。違いは国家の体裁を持つかどうかくらいだ。
 一様に白装束を身に纏った信者は、太鼓が織りなすリズムにシンクロして、一斉に上体を起こして両腕を高く挙げ、その姿勢のまま床に突っ伏す。あの広大な神殿を埋め尽くした信者の動きは、驚くほどシンクロしている。こういう多人数が同一の動きをすることを好むのは、教祖絶対の宗教や軍隊という似たような性質の集団だ。
謎町紀行 第1327回
written by Moonstone
 その宗教が教義に共感できるかどうかは兎も角、非信仰者を含む社会と折り合いをつけられるものかどうかは、教祖の扱いを見るのが良い、と聞いたことがある。唯一神と共に開祖の存在が強いキリスト教やイスラム教では、開祖はあくまで預言者、言い換えれば神の言葉を預かった代理人だ。だからこれらの宗教では神を崇拝しても開祖を崇拝することはしない。
2020/7/5
[雨の日の空調]
 梅雨らしく雨が続いています。気温はそこそこで湿度が高い、なかなか嫌な環境です。蒸し暑さが我慢の限界に達するとエアコンを使いますが、エアコンの冷風に長時間当たると具合が悪くなる困った体質。エアコンの除湿は効いているのかいないのかよく分からないので控えています。本格的な夏が来てほしいものです。
 シャルがTVに映像を映す。見た瞬間、絶句してしまう。暗闇の中で何本も聳える炎の柱。周期的に打ち鳴らされ、地響きのような低音を発する巨大な太鼓。それらが見据える中、間隔は不規則に、だけど動作は一律な信者と思しき大集団。何かの儀式だろうけど、此処まで大規模な、そして不気味なものは初めて見る。

「な、何だこれ…。」
「調べたところ、神祖降臨祭。阿羅霊神(あらたまかみ)が罪に汚れ堕落したこの世を嘆き、救うために神祖にお言葉とお力を与えた日。つまるところ、教祖の誕生日です。」
「なるほど…。」

謎町紀行 第1326回
written by Moonstone

「敵があれだけの信者を集めている理由が分かりました。」

2020/7/4
[電灯のONOFF]
 自宅でも職場でも意外と問題になるのが電灯OFFを忘れること。自宅はまだしも、職場では不要なところに長時間煌々と電灯がONし続けるので、空調ほどではないにしても無駄なことです。折角無線制御が出来るようになったので、手軽にリモート或いは時間や曜日で電灯を自動ONOFF出来ないものかと思案しています。
 部屋に運ばれた夕食を食べて寛ぐ。今回の局所気象制御機の撃墜と回収は、市街地じゃなかったのが不幸中の幸いだ。SMSAを展開させるのも時間と手間を要するし、市街地だと動員数も馬鹿にならないだろう。だけど、それが宗教団体の良心とはとても思えない。あくまで偶然でしかない。
 この温泉旅館と宗教団体本部の直線距離は、約100km。今日の局所気象制御機の撃墜と回収が宗教団体本部の知るところとなって、こちらに刺客が送られるまで半日以上かかるだろう。若干余裕はあると言えるけど、それは楽観的な見通しだろう。発信機が厳生寺あたりからシャルに寄生していたし。
 局所気象制御機を派遣して豪雨を降らしたことからして、宗教団体本部は僕とシャルの存在や行動を一定水準で把握していると見て良い。そうじゃないと、局所気象制御機を派遣した理由が説明できない。シャルの解析では、発信機はビーコンとしての機能に限られていたそうだから、どうやって僕とシャルを知ったかが謎だ。
謎町紀行 第1325回
written by Moonstone
 一度T県に入って水素を補給した後、温泉旅館に戻った。往復100km近くを一般道で走ると、それ以降札所を巡る時間はほとんど残されてなかった。蛇行もするし片側1車線あれば御の字という道路だからスピードは出せない。今日は此処まで、と割り切るしかない。
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