カードキャプターさくら Side Story

CCさくら ショートコント

その27 −どうした?!さくら!−

written by Moonstone

〜コミックス第8巻p109以降を先にお読みください〜

 朝から熱を出して体育の授業中に倒れたさくらは早退し、途中で待っていた兄桃矢に背負われて帰宅した。
さくらはベッドに寝かされ、早く浅い呼吸を続けている。顔が赤いところからするに、相当熱が出ているのだろう。

「やっぱり調子悪かったんか・・・。むちゃして・・・。」

 さくらの枕元にちょこんと座るケロちゃんが心配そうに呟く。
その時、さくらがやおら起き上がる。顔の赤さと呼吸はそのままだが、目は「何か」を感じた者のそれになっている。

「どないしたんや?!」
「・・・クロウさんの気配。」

 突然の事態に驚いたケロちゃんに対し、さくらは冷静に答える。

「確かに・・・。」

 ケロちゃんが険しい表情で呟く中、さくらは窓へ向かう。その足取りがふらついているのは言うまでもない。
さくらがドアを開けると、勢いよく白いものが吹き込んでくる。
一度その勢いに圧されたケロちゃんは、改めて窓の外を見る。
何も見えない程に深く濃く漂っているそれを見たケロちゃんは愕然とする。

「こ!こりゃ・・・。」

 思わず呟いたケロちゃんに、さくらが続く。

ドライアイス。」

 別の意味で愕然としたケロちゃんに対し、さくらは至って冷静だ。というか、目が据わっている。

「クロウさん、アイス用意してくれたんだ。」
「はい?!」(汗)
「アイス、食べたい。」
「ち、違うて。これは・・・。」(汗)
駄目。クロウさんが呼んでる。」

 何処かで聞いたような台詞をのたまい、さくらはパジャマのまま窓を出ようとする。
当然、ケロちゃんは懸命にさくらを引きとめる。

「ちょ、ちょい待てっちゅうに!さくら!」
「バニラかな。ストロベリーかな。」
「クロウがアイス用意して、さくらを呼んどるわけないやろ!」
「ダブルだと良いな。」

 まったく会話が噛み合わない。熱でさくらの思考回路がまともに機能していないのは明らかだ。
この後、さくらを必死に引き止めるケロちゃんが、様子を見に来た桃矢に出くわしたかどうかは定かではない(汗)。

暑い時に食べるアイスは美味しいですよね(違)。


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