カードキャプターさくら Side Story

CCさくら ショートコント

その25 −闇の中から襲う者−

written by Moonstone

〜コミックス第5巻p96以降を先にお読みください〜

 友枝小学校の学芸会。さくらが居る4年1組は「眠れる森の美女」を上演することになった。
劇も佳境。さくら演じる遠い国の王子は悪い魔女を倒し、小狼演じる呪いを掛けられて眠り続ける美しい姫に近付く。
そしてさくらが小狼に唇を近づけたところで、会場に闇が噴出し、一瞬にして辺りを飲み込んでしまった。
見渡す限りの漆黒に包まれたさくらと小狼は、突然のことに当惑した様子を見せる。

「ライト、消えちゃったのかな?」
「気をつけろ!クロウカードだ!」

 小狼が叫ぶ。クロウカード、と聞いたさくらが小狼の方を向く。

「これは・・・ダ・・・!」

 カードの名を言おうとした小狼が、闇に抱きかかえられて吸い込まれていく

「李君!」

 さくらの叫びも空しく、小狼は完全に闇に吸い込まれてしまった。
ドドド・・・と、大波が押し寄せるような音が急速に近付いてくる。

どかっ ごすっ ばきっ

 闇の中から何かを殴打する音が聞こえる。だが、さくらには何も見えない。
ドドド・・・と、今度は何かの音が急速に遠ざかっていく。
それから少しして会場に光が戻る。そこでさくらが目にしたものは・・・。
ぼろ雑巾のようにズタボロになった小狼だった。

「李、李君?!どうしたの?!」

 慌てて小狼を抱き起こすさくら。小狼はうめきながら目を開ける。

「・・・れた・・・。」
「え?」
「や・・・ら・・・れた・・・。」

 搾り出すようにそれだけ言うと、小狼は意識を失ってぐったりとなる。

「李君!しっかりして!」

 さくらが懸命に呼びかけるが、小狼からの応答はない。
結局劇は中止となり、小狼は病院送りと相成った。
ざわめく会場の電気室に、黒一色の服を着た集団がひしめき合っていた。

「これで我らがさくらちゃんの唇は守られたな。」
「フフフ。我らがさくらちゃんを守るためには実力行使も辞さない。」
「それこそ、至極の美少女さくらちゃんを守る我らの使命。」

 何やら囁きあっている集団は、小狼をボコボコにした大きいお友達の方々だった(汗)。
彼らは、今回の劇の情報をキャッチし、急遽全国から集結したのだ。
さくらを守った、と感慨に浸る大きいお友達の方々は、満足げな半角ニヤリ笑いを浮かべてほくそ笑む。
はっきり言わなくても不気味だ(汗)。こうして幼いヒロインは守られているらしい。

筆者としては、打倒エリオルを呼びかけたい(めっちゃ個人的(汗))。


このホームページの著作権一切は作者、若しくは本ページの管理人に帰属します。
Copyright (C) Author,or Administrator of this page,all rights reserved.
ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
Please mail to msstudio@sun-inet.or.jp.
若しくは掲示板JewelBoxへお願いします。
or write in BBS JewelBOX.
第2SSグループへ戻る
-Back to Side-Story Group 2-
PAC Entrance Hallへ戻る
-Back to PAC Entrance Hall-