カードキャプターさくら Side Story

CCさくら ショートコント

その19 −そこまで予測出来るなら・・・−

written by Moonstone

〜コミックス第4巻p19以降を先にお読みください〜

 公園で筆者がこよなく愛する歌帆と出会った日の翌日、学校で自分のクラスの教育実習生という形でやって来た歌帆と再会した桃矢。
その日の放課後、桃矢は歌帆と土手に並んで座り、話をしていた。

「おれが制服着てたからわかったのか。あした会えるって。」

 桃矢の言葉に、歌帆は微笑みを返す。

「学校はわかったけど、自分の担任するクラスの子かどうか、分からないわよ。制服だけじゃ。」
「・・・じゃ、なんで・・・。」
「なんとなく。」
「なんとなくって・・・。」

 しれっとした歌帆の答えに、桃矢はおうむ返しにするしか言葉が出ない。
歌帆は両膝を抱え、笑顔を浮かべる。

「あなたも、なんで他の人が見えないものが見えるのって聞かれたら、困っちゃうでしょ?」
「まあ・・・。」

 桃矢が曖昧な答えを返すと、歌帆は左手を差し出す。

「さて、改めて自己紹介。」

 桃矢は笑みを浮かべて歌帆の求めに応じる。

「・・・木之本桃矢。」
「観月歌帆よ。きっと、仲良しになれるわ。」
「それも、なんとなく、か?」

 微笑みながら名を名乗り、推測を口にした歌帆に、桃矢は自分でも少し意地悪だと思う問いかけを放つ。
歌帆は長い髪をなびかせながら、その問いかけに答える。

「うん。でも・・・私の希望も入ってる。」

 この言葉、筆者が何度言われてみたい、と思ったことか(笑)。
それは兎も角、歌帆は言葉を続ける。

そしてね、私の教育実習最後の日に貴方が月峰神社で
私に好きだ、って言って付き合い始めるの。

 その先をも見通した歌帆の言葉に、桃矢は驚愕する。
歌帆の予測の言葉は、更に続く。

「その1年後、私が月峰神社で留学の話を持ち出して、そこでさよならするの。私は別れる理由を言うの。『だって、今度会う時にはとーやには好きな人が
できてるもの』『そして私にも』って。」
「・・・。」(汗)
「そして2年後、私と貴方は再会して月峰神社で話をするの。そこで私の言葉を確認するの。」
「・・・。」(大汗)

 歌帆の言葉に、桃矢から流れる嫌な汗は量を増す。
そこまで予測出来るなら何で、という思いが桃矢の頭の中を駆け巡る。
歌帆と桃矢の出会いは、波乱含みで幕を開けた(汗)。

別れまで見通せるくらいなら、付き合わなきゃ良いのにね。


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