カードキャプターさくら Side Story

CCさくら ショートコント

その18 −新しい闘いの幕開け−

written by Moonstone

〜コミックス第2巻p84以降を先にお読みください〜

 年の瀬も押し迫ったある日、香港から友枝小学校に転校して来た李小狼。
小狼はさくらを学校の裏庭に呼び出し、曰く「羅針盤」なる不思議な板を取り出して呪文を唱え、さくらに手を差し出してクロウカードを「出せ」と迫って来た。
当然のことながら見知らぬ人物であるところの、しかもケルベロスと知世以外知らない筈のクロウカードの存在を知っている小狼に、さくらは驚きの色を露にする。

「な・・・、なにを?」
「『クロウカード』。」
「だめ。だって、ケロちゃんと約束したんだもん。カードを全部集めるって。」
「ケロちゃん・・・?ケルベロスか。『封印の獣』の。」

 クロウカードどころかケルベロスの存在まで知っている小狼に、さくらは驚愕する。

「知ってるの?!」
「ケルベロスがいるのに、どうしてこんな子どもにカードを持たせとくんだ。」
「ケロちゃん、いま魔力が足りなくておっきくなれないから・・・。」
「ケルベロスのシンボルは『太陽』。『炎』と『地』を司る者・・・。どっちのカードもないのか。」

 小狼の問いかけに、さくらは力なく頷く。そこに小狼がたたみかける。

「いつから捜してるんだ?」
「今年の四月・・・。」
「九ヶ月も捜してるのに、まだそろってないのか?!」

 小狼の言葉がさくらに深々と突き刺さる。

「あなたこそ、どーして『クロウカード』のこと知ってるの?!」
「お前には関係ない。」

 小狼は素っ気無く言うと、さくらの肩に手をかける。

「残りは、おれが捜す。かせ。」
「だめ!」

 懸命に拒否するさくら。尚も詰め寄る小狼。こんな関係からよくラストに・・・いや、それは言うまい(汗)。

「さくらちゃん!」

 さくらが小狼に詰め寄られる場面を目撃した知世が、悲鳴に似た声を上げて駆け出す。
その時、さくらに詰め寄っていた小狼の制服の後ろ襟を何者かの手が掴み、小狼を軽々と引っ張り挙げる。
小狼を掴み挙げたのは、さくらの兄、桃矢だった。桃矢は怒りを露にした顔を小狼に近づけて言う。

「・・・てめー、俺の女に何してやがる!

「お兄ちゃん?!」(汗)

 さくらは目を点にして固まる。小狼は恐怖とは違う意味が篭った汗を流す。そりゃそうだろう。
そこに知世がさくらの元に駆け寄って言う。

さくらちゃんは、私のものですわ!

 さくらは完全に石化する。小狼は恐怖とは違う意味が篭った汗の量を多くする。
小狼を掴み挙げた桃矢と知世の間でバチバチと火花が飛び散る。

「てめーは確か・・・、大道寺知世っつったな。俺の女に手ぇ出そうってのか?」(本気)
「さくらちゃんがいけない領域に連れ込まれる前に、私が私のさくらちゃんをお守りしますわ!」(本気)
「あ、あのー・・・、俺は・・・?」
「「てめー(あなた)は黙ってろ(黙ってなさい)!!」」

 恐る恐る問いかけた小狼を声を揃えて制止した桃矢と知世は、真剣そのものの表情で睨み合う。
片や兄と妹という関係。片や女同士という関係。どちらにしても、さくらにとってはいけない領域であることには間違いない。
 座り込んだまま石化したさくらと掴み挙げられたままの小狼を他所に、桃矢と知世の壮絶な闘いが今、幕を開けた。
その後どうなったかについては、読者の皆様のご想像にお任せする(滝汗)。

これを面白いと思ったら、「Bug Buster知世」も見てね♪


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