カードキャプターさくら Side Story

CCさくら ショートコント

その7 −イギリス紳士(?)流の渡し方−

written by Moonstone

〜コミックス第9巻p10以降を先にお読みください〜

 ホワイトデーのプレゼントを知世に渡すために知世の家へと向かうさくら。その背中には父藤隆からのプレゼントであるリュックがある。
先を急ぐさくらの背後から声がかかる。

「さくらさん。」
「ほえ?」

 さくらが振り返ると、筆者から愛しの歌帆を奪った憎っき小僧・・・もとい(汗)、エリオルが微笑んで立っていた。
エリオルはさくらに歩み寄って話し掛けてくる。

「どこかへおでかけですか?」
「うん。ホワイトデーのプレゼント渡しに。」

 そう答えたさくらは、エリオルと並んで歩き始める。
エリオルは何かを思い出すような表情で言う。

「確かホワイトデーは、バレンタインデーのお返しをする日でしたっけ?」
「そう。二月十四日がバレンタインデーで三月十四日がホワイトデー!」
「エリオル君がいたところにはバレンタインデーないの?」

 さくらが尋ねる。エリオルは紳士の国イギリスからの転校生だからだ。
だからキザったらしいんだよな、あいつはよぉ(怒)。・・・すみません。筆者の独り言です。
それは兎も角、さくらの問いにエリオルは答える。

「ないわけではなかったんですが、チョコレートを贈るという習慣はなかったですね。」
「何あげるの?」

 引き続きのさくらの問いにエリオルは答える。

「お花とかですね。それに女性からではなく、男性から好意を持っている女性に送ることが多いです。そう、例えばこんな風に・・・。」
 そう言ってエリオルは・・・

薔薇を一本口に咥え、陶酔した表情で目を閉じて、
その場でくるくると回る。
そして回転を止めると、咥えていた薔薇を
さくらに向かって差し出す。

 目が点になるさくら。そして二人の間に「ひゅ〜っ」と寒い風が吹き抜ける。
もう春はそこまで来ているというのに、季節が一気に逆戻りしたような気分をさくらは感じる(笑)。
エリオルは微笑んで歯をキラッと輝かせ(あー、キザ)、とても爽やかにさくらに言う。

「・・・とまあ、こんな感じで渡すんですよ。」

 もし花を貰う機会があったとしても、絶対こんな風には貰いたくない、と強く思うさくらであった。

正直、エリオルならやりかねないよなぁ(凄っごい偏見)。


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