カードキャプターさくら Side Story

CCさくら ショートコント

その1 −失言には注意しましょう−

written by Moonstone

〜コミックス第5巻p87以降を先にお読みください〜

 友枝小学校の学芸会で4年1組が演ずる「眠れる森の美女」。
王子役が見事にハマっているさくらを見て、歓声を発するケロちゃんとうっとりする知世。
そんな時、調整室のドアが開く。驚く知世。
他人に姿を見られるわけにはいかないケロちゃんは、慌てて知世の持つ台本の陰に姿を隠す。

『この気配・・・。』

 ケロちゃんはただならぬ気配を感じる。
放送室に入ってきたのは超絶美人教師として名高い観月歌帆である。
歌帆は微笑みながら知世に話し掛ける。

「大道寺さん。本当に上手ね。ナレーション。」
「ありがとうございます。」

 知世が受け答えすると、歌帆は続ける。

「出てきて。お話があるの。」

 ケロちゃんはぎくっとして台本の陰から見えないようにしつつ、気配を殺すように努める。
ケロちゃんの事情を知る知世は何とか誤魔化そうと、平静を装いつつ言う。

「観月先生。ここにはわたししかいませんわ。」
「女の子はね。」

 歌帆は笑みを崩さずに言う。

「台本の後ろにすっごく強い力を持った子がいるよね。」

 歌帆の言葉を聞いたケロちゃんは、真剣そのものの表情で台本の陰から姿を現す。

「ケロちゃん!」

 驚く知世とは対照的に、ケロちゃんは真剣な表情で言う。

「隠しても無駄や。」

 歌帆は笑みを浮かべたままケロちゃんを見る。
ケロちゃんは歌帆を見ながら言う。

「このオバハン、とっくにわいに気づいとる。」

 ケロちゃんの言葉を受けて、歌帆はすたすたとケロちゃんの下に歩み寄り、両手でその首を締めにかかる。

「誰がオバハンですって?」

 歌帆は微笑みを崩さないが、そのこめかみにはぶっとい青筋が浮かんでいる(笑)。
ケロちゃんは歌帆の手を叩いてギブアップを宣告するが、歌帆の締め上げは緩む気配を見せない。
知世が慌てて歌帆を宥めるまで、ケロちゃんの地獄は続いたそうな。

女性を安易におばさん呼ばわりするのは注意しましょう。


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