カードキャプターさくら Side Story

Do you love me?

Sakura Side Vol.1

written by Moonstone

お兄ちゃんが家に連れて来たあの男性(ひと)に、さくらの目は釘付けになった。
眼鏡の奥にある優しい瞳。穏やかな表情。
君がさくらちゃん?はじめまして。僕、月城雪兎です。
お迎えした玄関で突っ立っていたさくらは、雪兎さんの自己紹介で我に帰った。

お茶を出す時も、自分の身体が緊張で強張っているのが分かった。
ありがとう。
雪兎さんの微笑を交えたその一言が、さくらの頭の中で何度もこだました。
これからも、宜しくね。
帰る時にかけてくれたその一言が、さくらの心に焼きついた。
それ以来、雪兎さんを見る度に、雪兎さんとお話しする度に、
胸が高鳴って身体が痺れる自分が居る。

Do you love me?
こう聞いたら雪兎さん、何て言うかな・・・。
雪兎さんが、あの優しい微笑と一緒に答えてくれるのを想像する。
それだけで胸の高鳴りが早まる。息苦しささえも感じる。
でも、そんな今がたまらなく楽しくて幸せ。
これが、人を好きになるっていう気分なんだな・・・。

お兄ちゃんに頼んで撮ってもらった、雪兎さんの写真。
勉強机に置いてある写真立てに入ったこの写真は、さくらの大切な宝物。
おはようございます。お休みなさい。
朝起きた時と夜寝る前の挨拶は欠かさない。
さくらが言った言葉が、雪兎さんの声で返って来るように思うから。

Do you love me?
雪兎さんがそう言ってくれる時が来るのかな・・・。
・・・なんて、ちょっと虫の良い期待をしてみたりする。

今日も一日が始まる。
今日も雪兎さんに会えると良いな・・・。

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