written by Moonstone
「さくら!今や!!」
ケルベロスの合図でさくらは封印の鍵を高々と掲げて呪文を詠唱する。「なんじのあるべき姿に戻れ!!『クロウカード』!!」
封印の杖を「雷」のクロウカード目掛けて振り下ろす。「はあ・・・。何時見ても、さくらちゃんは可愛いですわ・・・。」
ややカメラ目線のさくらとケルベロスが映る巨大プロジェクター・テレビを前に、彼女−大道寺知世−は頬を紅く染めてうっとりしている。
分かっておりますわ!
さくらちゃんの雄姿はこの大道寺知世が、全身全霊をかけて記録致しますわ!
勿論、特別なことをなさる以上、それなりの服をご用意いたしますわ!
「ああ・・・、何時かさくらちゃんは、他の誰かのお嫁さんになってしまうのでしょうね・・・。」
胸に手を当てて切なげな溜め息を吐く知世。「せめて・・・せめてさくらちゃんが幸せの瞬間を迎えるその日まで・・・この私がさくらちゃんを悪い虫から守りますわ!」(燃)
・・・大きな文字の部分で某少年を真っ先に思い浮かべたなら、きっと知世の叫びにエールを送るだろう(笑)。「しかし、可愛いさくらちゃんを悪い虫から守るには私一人では手に負えません。そこで・・・貴方の力が必要なんですのよ!」
そう叫んで知世がびしっと指さした方向には・・・用意されてあった知世手製のケーキを食べ終えてご満悦のケロちゃんが居る(笑)。「はぁ〜。やっぱ知世のケーキは美味いわぁ・・・。ごっそさん。」
「・・・ケロちゃん。」
「美味いもんをたっくさん食べれるいうんは、本当に幸せなこっちゃ・・・って、何や知世。体震えとるで。寒いんかぁ?」
「・・・ふふっ、ケロちゃんたら本当に困った方ですわね。」
「ま、まあ、その・・・何や、えろう大変なことになっとるみたいやな。」(汗)
「そうですわ。これもさくらちゃんが超絶可愛いからですけど・・・。」
「せやけど、ワイに何をしろ言うんや?」
「封印の獣であるケロちゃんは、私よりさくらちゃんと長く一緒に居られます。その最高に羨ましい条件をフルに生かして頂きたいんですの。」
「ケロちゃんにお願いしたのは、さくらちゃんに悪い虫が近付いたら、直ぐに私に知らせて欲しい、ということですわ。」
「な、何やて?!ワイにさくらを監視しろ言うんか?!」
「監視だなんて人聞きが悪いですわ。さくらちゃんの動向に常に注意を払って、いざという時には直ぐ知らせて頂ければ良いのですから。」
「・・・か、仮にその・・・何や、悪い虫が・・・」
「ケロちゃん。悪い虫の部分は必ず強調して下さいな。」
「(汗)・・・そ、その・・・悪い虫がさくらに寄り付こうとしたって知世に知らせたとするで。」
「はい。」
「知世はその知らせを聞いてどうするんや?」
「勿論ただ知らせを聞くだけではありませんわ。さくらちゃんに寄り付く悪い虫は、この大道寺知世が退治致しますわ。」
「た、退治やて?!」(汗)
「悪い虫から護るという使命に私を目覚めさせたさくらちゃんは、本当に魅力的な方ですわ。」
「し、使命って何やそれ?!」(汗)
「カードキャプターとしてクロウカードの災いからご町内を守るさくらちゃん。そしてそのさくらちゃんを護り、勇姿を記録する私・・・。
ああ・・・なんて素晴らしいんでしょう。」<=聞いてない
やばい。知世の奴、むっちゃやばい(汗)。
このままやとワイは知世と一緒に修羅の道を歩むことになりかねん(大汗)。
「何処へ行かれるんですの?」
「ぎくうっ!」(動揺)
「まさかとは思いますけど・・・逃げようだなんて思ってませんわよね?」
「・・・(こくこくこく)。」<=ひたすら首を縦に振るケロちゃん
「さすがはケロちゃん。よく判ってらっしゃいますわ。」
「さくらちゃん・・・その可愛さが日に日に増していき、この世に悪い虫がはびこる・・・。まさにさくらちゃんが持つ希代の魔力がなせる業ですわ。」
「い、いや、希代の魔術はクロウカードやて・・・。」
「私はさくらちゃんに災いをなす悪い虫を退治する、地球でたった一人の献身的な少女になって見せますわ!」(燃)
「あ、あかん・・・全然聞いとらへん・・・。」(汗)
「そうと決まれば善は急げ。早速儀式をしなければなりませんわ。」
「儀式ってなんや?」
「さくらちゃんがカードキャプターとなった時のように、何かが新しく誕生する時に、儀式は欠かせませんわ。」
「あ、あれは封印の鍵を取ることで資格が生じるっちゅうことなんやけど・・・。」
「せめて名前くらいは決めておかないと、申し訳が出来ませんわ。」
「申し訳って・・・誰にするんや?」(汗)
「さくらちゃんは『カードを捕獲する者』という意味の英語でカード・キャプター・・・。私の場合はどうなるんですか?ケロちゃん。」<=やっぱり聞いてない
「まあ、そやな・・・。知世はさくらに寄り付く悪い虫を退治したいんやろ?」
「悪い虫の部分は強調することを忘れないで下さいね。」
「(大汗)・・・虫はこの場合やと・・・バグ(Bug)やな。で、退治するっていうのは・・・バスター(Buster)かいな。」
「では私はバグバスター知世(略称:BB知世)として生まれ変わるのですね。」
「い、いや、生まれ変わらんでもええんやけど・・・。」(汗)
「可愛いさくらちゃんを守るバグバスター知世の誕生ですわ!」(^o^)/
「・・・お。おっしゃあー!!」(^o^;)/
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